概要
Unityで3Dモデルを扱う時、ポリゴン数が多いモデルほど処理にかかる負荷が大きくなります。LODはその負荷を減らすためのもので、カメラから遠い位置にあるオブジェクトはポリゴン数を少なくして処理の負荷を減らそうというものです。
本文
UnityにはLODを作成するアセットやLODが用意されたモデルもありますが、Blenderを使えば自分でLODを用意することもできます。
Blender
モデルを選択してShift+Dで複製→そのまま右クリックして移動をキャンセル。これを二回繰り返します。
モデルが3個になって以下のようになります。
1つ目、3つ目のモデルを非表示にして(目のアイコンを閉じる)2つ目のモデルを選択状態にします。
モディファイア「Decimate」を設定してRatioを適度に下げることでポリゴン数を減らします。
値が決まったらApplyしてください。
次に1つ目、2つ目のモデルを非表示にして(目のアイコンを閉じる)3つ目のモデルを選択状態にします。先程と同じ手順でポリゴン数を減らします。さらに少ないRatioを設定してください。
ここまで設定したらそれぞれのモデルの名前をUnity用に変更します。
(名前)_LOD(連番)
この名前付けのルールに従うことでUnityに持って行った時自動でLODの設定をしてもらえるようになります。上手くいかなかった時は名前を見直してみてください。
名前の変更は項目を選んだ後F2キーです。
3つすべてを表示状態にして(目のアイコンを全部開く)3つを選択状態にします。
File > Export > FBX(.fbx)
Unity
プロジェクトに出力したFBXファイルをインポートします(Project内の好きなところにドラッグアンドドロップ)
それをScene上に配置して
Inspectorを確認するとLODの設定が自動で行われていることが確認できます。
LODの距離やFBXの細かい設定などは好みに合わせて行ってください
補足
参考動画
How to Optimize Game Assets with LOD Versions in Blender: シンプルな解説
GAME ASSET BEGINNER TUTORIAL - Creating LOD In Blender & Unity (Part 5/5): さらに詳細な解説