はじめに
研究室に配属されて1年8ヶ月立ち,やっとアウトプットする気になった私が
ゼミで学んできたプレゼンテーションのやり方について書きます.
備忘録と後輩に向けての資料的な役割もあるので
うちのゼミ特有の決まりは無視してください.
パワーポイントの設定など
まずは,プレゼンで使うパワーポイントの設定をしましょう.
- スライドサイズを3:4に
- ページ番号を表示させる
慣れてきたら,スライドマスターから自分で細かく編集するのも良いですが,
最低限この2つの設定はしておきましょう.
スライドのサイズを変更する
パワーポイントでスライドに番号を挿入する方法
スライドは発表の補助ツール
プレゼンテーションにおいて,スライドは大切ですが,
役割はあくまで補助ツールです.
そこをしっかりと意識して作る時の注意事項についてまとめます.
文章はなるべく書かず,体言止めにする
上記で述べたように,補助ツールなので,長々と文章を書く必要はありません.
なるべく体言止めで短くまとめるのが良いです.
聴講者の立場になって考えても,発表者の発言を聞きながらとなると余計に
長文を読む気にはならないと思います.
1枚のスライドに言いたいことを1つ
1枚のスライドに情報量が多すぎても良くないです.
結局何が言いたいのかわからなくなってしまいます.
スライドを作成する際は,このスライドで言いたいことは何かを
整理してから作るのが良いと思います.
図や表,式などを積極的に載せる
補助ツールとして,図や表を使うことは1番有効です.
特に図は,視覚的に見せる方が圧倒的にわかりやすいです.
なので,下手に文章で説明するよりも,
図を大きく載せて発表時に口で説明した方が良いです.
ただし,載せる際にも注意するべきことがあります.
- 図のリンク
- 式のパラメータや変数
- グラフの軸の説明や単位
これらをわかりやすく示しておくと聴講者が説明を聞きやすくなります.
研究発表での使い方
研究発表時に意識するべきことについてまとめます.
ここからはゼミ特有のルールも混ざります.
使用する色は3色
文字の色を変えることで印象を変えることは重要ですが,
たくさんの色を使いすぎると逆効果です.
また,色ごとに意味を統一しておくことも重要です.
なのでうちのゼミでは
- 黒:標準
- 赤:メリット
- 青:デメリット
の3色でスライドを作りましょう.
基本の流れを押さえる
研究の発表では,基本となる流れがあります.
これを押さえておけばある程度形になります.
- 背景・目的
- 提案手法
- 実験
- 結果
- 考察
- まとめ
- 参考文献
の順に発表していきましょう.
背景目的部分では,タイトルを全て説明する
発表タイトルには用いる手法や目的が含まれていると思います.
〇〇(手法)を用いた△△識別(目的)
のような形です.
これに対して,
なぜ〇〇という手法を使うのか
△△識別はなぜ必要なのか
というのを背景目的部分でしっかりと説明してください.
スライド間の流れを意識する
1枚1枚のスライドに繋がりがない発表をする人は多いと思います.
1枚目:背景について説明します.~~です.
2枚目:次に目的を説明します.
3枚目:次に提案手法について説明します.
といった形で,スライド間に繋がりがありません.
喋り方にもよりますが,1つの発表は繋がったものにしましょう.
1枚目:--といった背景があります.
2枚目:そこで--をする必要があるため,本研究の目的は--です.
3枚目:目的をを達成するために~~という手法を提案します.
という形で繋がりのある発表の方が聴講者が理解しやすいです.
細かい注意事項あれこれ
他にもあげるとキリがないですが,自分の備忘録のためにも
覚えている分だけ注意事項を書いておきます.
英語の略称は正式名称を書いてから使う
論文などで書くときも同じですが,
いきなり英語の略語などを使うのはNGです.
Leave-One-Out-Cross-validation(LOOCV)法
という風に正式名称を1度書いたあとで略称を使いましょう.
常に発表として完結させる
これは完全にうちのゼミ特有の話になりますが,
毎週行われるゼミでの発表だったとしても,その発表で完結させてください.
なので,「今週の進捗」というようなスライドはいりません.
先週の発表で説明したので省略するなどはもってのほかです.
毎回初めての聴講者に対して全て説明するようなつもりで発表することが
1番練習になると思います.
箇条書きは並列なもので統一する
良い例
- 犬
- 猫
- うし
悪い例
- 犬
- 米
- 鞄
説明している場面によっては一概に悪いと言えませんが,
意図を理解していただければと思います.
まとめ
常識的なことからゼミ特有の細かいことまで色々と説明してきましたが,
結局1番重要なことは,聴講者がわかりやすいかどうかです.
上記のルールから多少外れたとしても,聴講者がわかりやすくなる場合もありますし,
常に自分のスライドや発表が理解してもらえるか客観的に評価していくと良いと思います.