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初心者も5分で完成!Laravel6〜Laravel9系の環境構築方法(MySQL)

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Laravelの環境構築

Laravelとは?

大規模システムで古くから実績のあるSymphonyというフレームワークをベースに作られたもの。
学習時間が短く済み、かつ大規模システムにも対応できるフレームワークとなっている。

構築手順

1. Composerをインストールする

Laravelをインストールするにはまず『Composer』というPHPのパッケージ管理ソフトが必要になるため、Composerをインストールする。

curl -sS https://getcomposer.org/installer | php

続いて、ダウンロードしたファイルを『usr/local/bin』に移動させます。

sudo mv composer.phar /usr/local/bin/composer

これで、usr/local/bin/内にComposerというファイル名で移動しました。ここまでくればいつでもComposerを呼び出す事ができます。

配置したComposerのパーミッション(アクセス権)を変更します。
ターミナルで$の後ろに以下のコマンドを実行して下さい。

chmod a+x /usr/local/bin/composer

これでcomposerが実行できるようになりました。Composerの準備はこれで完了です。
そのままターミナルから「composer -V」を実行して見て下さい。Composerのバージョンが表示されれば、正常にインストールされています。

2. Laravelをインストールする

Composerがインストールできたら、次はいよいよ皆様お待ちかねのLaravelのインストールに入っていきます。
これもターミナルから行います。

まずは以下のコマンドを実行してください。

composer global require laravel/installer

環境変数PATHというものを設定する必要があります。これを設定しないとLaravelのコマンドが使えません。
ターミナル上で以下のコマンドを実行してください。

export PATH="$PATH:~/.composer/vendor/bin"

あとは、そのパスを下記のsourceコマンドで有効にします。

source ~/.bash_profile

これでLaravelがコマンドとして認識されるようになったはずです。

3. Laravelを使ってアプリの雛形を作る

実際にLaravelを使ってみましょう。

Laravelコマンドを入力します。
Laravelコマンドの使い方は

larvel new プロジェクト名

です。laravel_sampleというプロジェクトを作ってみましょう。

laravel new laravel_sample

ディレクトリが作成されるので、次にlaravelのバージョンを確認しましょう。

php artisan --version

LaravelにはMAMPやXAMPPのようなWebサーバー機能も備わっているため、
下記でサーバーを起動してみる。

cd laravel_sample

移動したら続いて以下のコマンドを実行する。

php artisan serve

ブラウザから以下のURLにアクセスする。
http://localhost:8000/

これでLaravelアプリケーションのトップページが表示される。

4. ディレクトリ構成

https://readouble.com/laravel/9.x/ja/structure.html
上記の中で特に重要なものを下記に記載しました。

/app
 |- /Http
     |- /Controllers ・・・ MVCでいうC(コントローラー)ファイルの置き場
/config ・・・ アプリケーションの各種設定ファイル置き場
/database ・・・ マイグレーションと初期値設定(シーディング)のファイル置き場
 |- /factories
 |- /migrations
 |- /seeders  
/public ・・・ アセット(画像、JavaScript、CSSなど)ファイルの置き場
/resources ・・・ ビューやアセットの元ファイル(LESS、SASS、JavaScript)を置く場所
 |- /js
 |- /sass
 |- /css
 |- /views ・・・ MVCでいうV(ビュー)のファイルを置く場所
/routes
 |- web.php ・・・ ルーティング用の設定ファイル
/storage ・・・ コンパイルされたBladeテンプレート、ファイルベースのセッション、ファイルキャッシュなど、フレームワークにより生成されるファイルが保存される
 |- /logs ・・・ ログファイルの置き場所

5. MySQLを使うように設定する

今回は、MAMPで入れたMySQLを使う。

5.1 スキーマ(DB)を作成する

MySQLのDB(mysqlではスキーマ=DB)をまず作成する。
MAMPでMySQLを入れていればphpMyAdminの管理画面でGUIで操作できるが、今回はコマンドラインからやってみる。
まずは、mampのコマンドは下記に入っているので、そこに移動する。

cd /Applications/MAMP/Library/bin/

mysqlコマンドを実行する

./mysql -u root -p

パスワードを求められるのでデフォルトのままにしているのであればrootと入れてEnter。
mysql>が表示されれば接続完了。

DB(MySQLではスキーマ=DB)を一覧表示するには

SHOW DATABASES;

DBを作成するには

CREATE DATABASE データベース名;

今回は、laravel_sampleというDBを作っておく。

CREATE DATABASE laravel_sample;

5.2 パスを通しておく

毎回、作業ディレクトリを移動したり、./mysqlと実行するのはめんどうなのでパスを通しておくといい。
~/.bash_profileをvimなどで開く。

vim ~/.bash_profile

どこでもいいので、以下のコードを追加しておく。

export PATH=$PATH:/Applications/MAMP/Library/bin

sourceコマンドで変更を反映させる。

source ~/.bash_profile

5.3 .envの修正

.env内に使用するMySQLの情報を修正していく。

DB_CONNECTION=mysql
DB_HOST=127.0.0.1
DB_PORT=3306
DB_DATABASE=データベース名
DB_USERNAME=ユーザー名
DB_PASSWORD=パスワード

今回だと下記になる。

DB_CONNECTION=mysql
DB_HOST=127.0.0.1
DB_PORT=3306
DB_DATABASE=laravel_sample
DB_USERNAME=root
DB_PASSWORD=root

5.4 config/database.phpの修正

<?php
//ここはデフォルトでmysqlが指定されているのでそのまま
'default' => env('DB_CONNECTION', 'mysql'),

~~~~~~~

//connections配列の中にある、mysqlを修正していく
'mysql' => [
            'driver' => 'mysql',
            'host' => env('DB_HOST', '127.0.0.1'),
            'port' => env('DB_PORT', '3306'),
            'database' => env('DB_DATABASE', '.envに記載したデータベース名'),
            'username' => env('DB_USERNAME', '.envに記載したユーザー名'),
            'password' => env('DB_PASSWORD', '.envに記載したパスワード'),
            'unix_socket' => env('DB_SOCKET', '/Applications/MAMP/tmp/mysql/mysql.sock'),

DB_SOCKETはmysql内の下記コマンドで場所が分かる(socketという項目が表示され、その右にパスが表示されている)ので、そのパスを入れる。

SHOW VARIABLES LIKE '%sock%';

今回の場合だと下記になる

<?php
//ここはデフォルトでmysqlが指定されているのでそのまま
'default' => env('DB_CONNECTION', 'mysql'),

~~~~~~~

//connections配列の中にある、mysqlを修正していく
'mysql' => [
            'driver' => 'mysql',
            'host' => env('DB_HOST', '127.0.0.1'),
            'port' => env('DB_PORT', '3306'),
            'database' => env('DB_DATABASE', 'laravel_sample'),
            'username' => env('DB_USERNAME', 'root'),
            'password' => env('DB_PASSWORD', 'root'),
            'unix_socket' => env('DB_SOCKET', '/Applications/MAMP/tmp/mysql/mysql.sock'),

これでDBへの接続準備が完了。

5.5 デバッグ設定

Laravelではエラーや例外処理は既に設定済みのため、
DB接続する際にわざわざ書いていたtry,catchも必要ない。
アプリケーションエラー発生時にユーザーにどの程度の情報を表示させるかは、
config/app.php設定ファイルのdebug設定オプションで決定する。
デフォルト状態でこの設定オプションは、.envファイルで指定されるAPP_DEBUG環境変数の値を反映する。
本番UP時には必ずAPP_DEBUGはfalseにすること!!

APP_NAME=Laravel
APP_ENV=local
APP_KEY=base64:5D21FqMZNe+Ja+8h9VHwOgnKuQAkvjrUwngA/e5FurY=
APP_DEBUG=true
APP_URL=http://localhost

...

falseにした場合

trueにした場合

※Laravel5系の場合の画面です

6. ユーザー登録、ログイン、ログアウトなど認証機能を実装する

laravel5系までは下記コマンド一発でしたが

php artisan make:auth

、6系〜9まではまずLaravel uiをインストールします

composer require laravel/ui

その後、下記コマンドを実行

php artisan ui vue --auth

フロントフレームワークにより下記を実行します。
認証機能は下記のコマンドに--authを追加する事でmake:authと同じ様に使えます。

// Bootstrap
$ php artisan ui bootstrap

// Vue.js
$ php artisan ui vue

// React
$ php artisan ui react

なので、vueであれば下記コマンドを実行します。

$ php artisan ui vue --auth

その後、

$ npm install
$ npm run dev

をして、最低限の環境構築完了です。

下記エラーが出る場合には、他のライブラリバージョンが古いので

$ npm run dev

> @ dev /folder/foo
> npm run development


> @ development /folder/foo
> mix

sh: mix: command not found
npm ERR! code ELIFECYCLE
npm ERR! syscall spawn
npm ERR! file sh
npm ERR! errno ENOENT
npm ERR! @ development: `mix`
npm ERR! spawn ENOENT
npm ERR! 
npm ERR! Failed at the @ development script.
npm ERR! This is probably not a problem with npm. There is likely additional logging output above.

下記を実行すればOK

$ npm i --save-dev laravel-mix@latest
$ npm i --save-dev sass-loader@latest 
$ npm i --save-dev postcss@latest
$ npm i --save-dev webpack@latest
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