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AWS Cost and Usage Reports(CUR)を作成してみた

Last updated at Posted at 2024-06-07

はじめに

みなさんこんにちは!みなさんはAWS Cost and Usage Reports(以降はCURと記載します)をご存知でしょうか。

その名の通り、AWSのコストと使用状況に関する情報が出力されたレポートです。AthenaやQuickSightと連携することで、データの分析や可視化が可能となっております。今回はマネジメントコンソールからCURを作成する方法についてご紹介します。

CURとは

AWS公式が提供するドキュメントによると、CURについて以下の記載があります。

AWS コストと使用状況レポート (AWS CUR) には、利用可能な最も包括的なコストと使用状況のデータが含まれています。コストと使用状況レポートを使用して、所有している Amazon Simple Storage Service (Amazon S3) バケットに AWS 請求レポートを発行してもらうことができます。
(中略)
Microsoft Excel や Apache OpenOffice Calc などのスプレッドシートソフトウェアを使用してレポートを表示することも、Amazon S3 API を使用するアプリケーションからレポートにアクセスすることもできます。

一例として、CSV形式で出力したCURは以下のようになっています。
CUR_image.PNG
ある期間におけるリソースの使用状況が1行ごとに出力されており、それぞれの行には使用したAWSのサービス名、リージョン、単価等の情報が出力されています。

実際に作成してみた

それでは実際にCURを作成していきたいと思います。

データエクスポートにアクセス

マネジメントコンソールより「Billing and Cost Management」をクリックします。
CUR1.PNG

「コスト分析」の「データエクスポート」をクリックします。
CUR2.PNG

データエクスポートの作成

エクスポートとダッシュボードの「作成」ボタンをクリックします。
CUR3.PNG

エクスポートタイプ、エクスポート名

CUR4.PNG

エクスポートタイプは、上記3つから選択可能でした。「QuickSight を利用するコストと使用状況のダッシュボード」ではQuickSightと簡単に連携できそうですね。
今回は「標準データエクスポート」を選択しました。

データテーブルコンテンツ設定

ここではエクスポートするデータについての定義を行います。
CUR5.PNG

「リソース ID を含める」では、リソースID単位での出力が可能となります。
例えば、t2.microのEC2インスタンス2台を同じ時間使用した場合、上記のチェックを入れないとCUR上では2台分の情報が合算され1行のレコードとして出力されます。

列選択

CURで出力する列を選択します。請求書のID、サービスの利用量・単価・利用料金、Savings Plansの割当など様々な情報が選択可能です。
CUR6.PNG

詳細は以下をご確認ください。

データエクスポート配信オプション

データ配信の形式、バージョニングについて設定します。
CUR7.PNG

データエクスポートストレージ設定

CURを出力するS3バケットの設定を行います。
CUR8.PNG

作成

正常にCURの作成が開始されていますね。S3バケットにレポートが出力されるまで時間がかかるので気長に待ちましょう。
CUR9.PNG

レポート出力!

後日S3バケットを確認したところ、CURが出力されていました!
CUR10.PNG

まとめ

いかがだったでしょうか。今回はマネジメントコンソールよりCURを取得する方法についてご紹介しました。この記事が誰かのお役に立てますと幸いです。

今後は今回取得したCURを用いてAthenaによるデータ分析やQuickSightを用いた可視化について実施していければと思います。


  • AWS は、米国その他の諸国における Amazon.com, Inc. またはその関連会社の商標です。
  • その他、記載されている会社名および商品・製品・サービス名は、各社の商標または登録商標です。
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