はじめに
UdemyでAWSプラクティショナーの対策をしているが、この2つのサービスの違いがあやふやだったので整理してみます。
共通点
どちらもコストを管理するBilling and Cost Managementの機能。
そしてCost Categoriesではコスト配分タグで付けたタグを使用することができます。
粒度の違い
どこがどう違うか。
下が各機能の粒度です。
| コスト配分タグ | Cost Categories |
|---|---|
| 細かい | 粗い |
| AWSリソース単位 | プロジェクト単位、環境単位、部署単位など |
コスト配分タグは個々のリソース(EC2、S3など)にタグをつけるため、リソースごとの粒度。
それに対してCost Categoriesは高レベルな、プロジェクト単位、サービス単位、部署単位などの粒度です。
タグの方は一つ一つにタグを付けていくだけなので、イメージがつきやすいと思います。
どうやってCost Categoriesでは分類しているか？
分類するアプローチ
コスト配分タグ
コスト配分タグでは、AWSリソースに一つ一つタグをつける、というアプローチ。
Cost Categories
Cost Categoriesでは、カテゴリを作成して、そこにどうやって分類するかのルールを定義していくというアプローチです。
下のように条件を設定してルールを作成できます。
条件の対象にコスト配分タグもあるのがわかります。
Cost Categoriesではリソースに直接設定するのではなくプログラム的に分類をします。
つまりコスト配分タグとCost Categoriesでは分類するアプローチが全く異なります。
このアプローチの違いを認識すれば、両者の違いが明確になるかと思います。
その他の特徴
コスト配分タグは自由にリソースにタグ付けができる
例えばこんなタグ付けができます。
- 試しに使ってみて、コストが高ければ使用を中止するリソース
- リソースの目的をタグにして、目的毎にコストを算出する
Cost Categoriesではコストがよりわかりやすくなる
コスト配分タグはあくまでも、リソース毎のコストしかわかりません。
小計は出ているが、合計までは出してくれない、という感じ。
Cost Categoriesと組み合わせることで全体的なコストの可視化ができる。
まとめ
- コスト配分タグはリソース毎にペタペタとタグ付けをして、Cost Categoriesではプログラム的にルール設定をすることでコストを分類する
- コスト配分タグではリソースレベル、Cost Categoriesでは高レベルな分類をするのに向いている
- どちらか一方だけを使うのではなくコスト配分タグで付けたタグをCost Categoriesで使うことでより効果を発揮する
おわりに
本当はちゃんとした環境で使い方をシミュレーションしてみたかった。
練習用の環境とかないかなあ。