(こちらのブログ から抜粋・転載。)
AWS Solution Architect Professionalを取得したので、やってきたことのまとめ。
※問題の解き方や、本番試験問題の中身に関する内容はありません。
最初に伝えておきたいこと
※個人の感想です。
学習後期の段階で、落ちるの覚悟で一度本番試験を受けた方が良い!
●理由●
本番試験では、WEB問題集サイト等の練習問題以上の難易度の問題が平気で出てくる。
体感としては、見たことのある問題は3割程度。
言い換えると、本番同等の問題に触れる事ができる既存の学習コンテンツが無い。。
このため、本番試験の問題文の長さ・複雑さには早い段階で触れておいた方が良いと個人的に思った。
他のAWS認定に合格していれば半額バウチャー持っていると思うので、合格までの投資と思ってまず1回受験しましょう。
WEB上のSAP合格者経験談でも2回目・3回目受験で合格ってのはよく見るので、
【最終的に合格できるのであれば、途中の不合格もいい経験】と割り切りましょう。
学習〜合格までの取り組み
- 学習期間:2019/9月-12月(約3ヶ月+α)
- 学習時間:週5時間 ✕ 14週 = 70時間くらい ※もう少し多いかも
- 学習時間内訳:一通りサービス学習40%,練習問題/本番試験対策60%
- 模擬試験:2019/10月時点で55% ※学習進捗6割時点
- 本番試験1回目(2019/11月): 638点 (不合格)
- 本番試験2回目(2019/12月): 793点 (合格)
- 合格までにかかった費用:57,180円 ※(合格前)24,180円+(合格時受験料)33,000円
- 黒本サイト:5,280円(ダイヤモンドプラン)
- udemy問題集:1,280円✕2セット(225問+300問)
- 本番試験1回目受験料:16,500円(バウチャー利用で半額)
- 本番試験2回目受験料:33,000円(定価)
学習開始時点の状態・目標設定
学習開始時点の状態
- 2019/7にSolution Architect Associate取得済(学習期間:約1ヶ月半)
- ITインフラ歴5年ほど。現職はオンプレインフラ設計・構築等のSE ※クラウド利用なし
- 職歴はWEB系サポートエンジニア→社内SE→現職。
- インフラ寄りだが、アプリ/DBもざっくりわかる人。
- クラウド経験はVPS/レンタルサーバ等、パブリッククラウドは学習利用レベル
- AWSで使ったことあるサービスは、EC2/VPC/RDS/S3/CodeCommit/Lambda/CloudWatch/CostExplorerあたり
- 英語能力は[ざっくり読めるけど、基本翻訳頼み]レベル
目標設定
- 2019年内に合格! ※最初は2ヶ月くらい勉強したら受かると思ってたけど、現実を知る。。
- 落ちてもいいので早めに本番試験1回受ける。2回目以降で合格する。
- 合格までは趣味をセーブする。そのためにも確実に合格する計画を立てる。
学習について
利用しなかった学習リソース
公式のホワイトペーパー
書いてある内容は勉強にはなるが、英語だしとにかく長い。。
また、PDFなのでchrome翻訳が使い辛い。
短期間で学習したい人や、本番試験対策用には不十分と感じた。
ハンズオン系のコンテンツ(udemy/セルフペースラボ等)
時間を取りすぎる気がしたので利用せず。問題集をこなすことを優先させた。
公式ドキュメント,FAQ
後述の問題集サイトからの参考リンクで必要に応じて眺めたけど、各サービスのガイドを一から十まで網羅的に読み込むようなことはしなかった。
利用した学習リソース
公式リソース
まずは公式の試験対策eラーニング動画を視聴した。
Exam Readiness: AWS Certified Solutions Architect – Professional
全編英語で、動画+インタラクティブなWEB学習コンテンツと練習問題+解説。
動画は出てくる単語を調べつつなら可。WEB学習コンテンツや練習問題はchrome翻訳で対応可。
試験分野ごとに満遍なく講義されるので、全体像を掴みつつ練習問題も解けるのは◎。
無料なので、一度視聴することをおすすめ。
黒本サイト(koiwaclub.com)
Associate取得時の学習で、WEB黒本サイトのダイヤモンドプランを利用しており
Associateと加えて、Professional向け問題集も利用できた。
※元々、Associate取得後にProfessional取るつもりだった。
難点としては、1コマ7問構成のため75問連続で本番同様の出題分野構成で問題を解けず、厳密に本番受験を想定した学習利用はできない。
利用当時に公開されていたSAP問題#43くらいまで1周やった後で英語まとめサイトやudemy問題集の学習にシフトした。
※その後プランの期限が切れたので利用してない。
AWS認定対策まとめサイト(英語)
合格者体験談でもよく出るこの辺を眺めた。
こちらもchrome翻訳必須。
jayendra's blog
tutorials dojo
どちらも各サービスを網羅的に紹介しているが、デザイン的に見やすいのはtutorials dojoの方かな。
※本番受験1回目の終盤にtutorials dojo知ったので、もっと早めに知りたかった。。
利用の仕方としては出題範囲のサービスについて自分ノートでまとめたり、類似サービスの比較を暗記した。
※試験でも類似サービスから適切なものを選ぶ問題はよく出るので
udemy問題集
おすすめは以下の問題集。
英語なのでこちらもchrome翻訳必須。
AWS Certified Solutions Architect Professional Practice Exam(300問)
良かった点としては、回答の解説がとにかく丁寧。
問題でポイントになる技術・サービスの解説から、選択肢ごとの正解/不正解理由の解説付き。
また、関連する公式ドキュメントへの参考リンクも載せてくれているのも◎
これ以外に下記の日本語問題集もやったけれど、解説の丁寧さでは上記の方がおすすめ。
AWS 認定ソリューションアーキテクト プロフェッショナル模擬試験問題集(利用時点では225問)
公式模擬試験
20問を1時間で解く。
本番に近い問題は出るが、出題数も少ないのであくまで参考として受けたら良いと思う。
得点は出るが問題の正解は教えてくれないので、試験問題はキャプチャしておき、後から自分で答え合わせすること。
ちなみに、模試用バウチャーを複数入手したので模試1回目の半月後に模試2回目を受験したら、全く同じ内容の試験が出た。
※複数回模試を受ける意味はあまり無いかも。。
本番受験の目安
問題集を何週もして知識定着を狙うのもいいけれど、後述の通り模擬試験や練習問題は本番試験と同内容の問題ばかりではない。
本番受験相当の準備として、**【初見の75問解いて正答率85%を超えたら受験する】**くらいで良いかも。
※自分は1回目受験の段階では、初見問題正答率75%程度(ギリギリ)で挑みました笑
本番受験の思い出
本番受験1回目
前述の目安は超えてなかったけれど、早めに本番1回目受験しておこうって観点で、学習進捗80%時点で1回目を受けた。
※早く試験勉強終わらせたかったので、焦りもあった。
この時点での利用リソースはjayendra's blogとudemyのSAP問題集(日本語/225問の方)。
試験中にまず感じたことは、練習問題でも見かけなかったような複雑さ・長文の問題が多かったということ。
試験前準備次第で人により感じ方の差はあると思うけれど、比率はこんな印象。
- 練習問題で見たことある問題:3割
- 初見だが即答レベルの問題:1割
- 初見の難問:6割
初見の難問については、試験中に選択肢を吟味して適切な回答を導き出す必要がある。
しかし1問2-3分しか時間は使えない。
プロのソリューション・アーキテクトに求められる難易度を目の当たりにした。。
試験の難しさに意気消沈しつつ、消化試合みたいな気分のまま試験を終えた。
結果、不合格。。
試験後は前向きに、本番試験の難しさを知ることができた!と思って帰宅した。
※内心、奇跡が起きて合格せんかなと妄想してたけど、打ち砕かれた。。
再勉強〜本番受験2回目
1回目受験後にやったことは、苦手分野の対策と追加で問題集解くこと。
この時点でtutorials dojoとSAP問題集(英語/300問の方)を知り、これまでやってたら1回目で合格できてたかな。。と少し後悔。
再受験規定の2週間空いた時点で本番受験の目安を超えていたので、再受験日を設定。
体感としては、追加で勉強したはずなのに2回目の方が難しい問題が多かった。。
3回目受験もあり得るかなと思いながら合否画面に向かったところ、、合格!!
受験会場出て、Amazonの欲しい物リストに溜めてた欲しい物リストの商品達を即リリース(注文)しまくりました。
さいごに
合格した人は大体書いているけれど、あくまで認定試験なので合格自体がゴールではない。
今後AWSを業務で触る可能性が高いので、引き続きAWS環境に触れつつ名実ともにプロとなれるよう精進します。