はじめに
プレイステーション用メモリーカードの中身をバックアップしたりチートコードと交換したりするには、作業用パソコンとメモリーカードを接続する環境構築が必要です。
2022年5月、Raspberry pi picoを使ったプレイステーション用メモリーカードのPicoMemCardが公開されました。
この情報により、中古のメモリーカードとRaspberry pi picoと若干の配線材を使うことで、パソコンにUSBケーブルで接続することで、簡単にメモリカードのバックアップと復元が可能になります。
さらに、SDカードにメモリカードの情報を保存可能なPicoMemCard+も公開され、コントローラのボタンを使って、複数のメモリーカードの情報を入れ換え可能になりました。
初代プレステ用自作プログラムを動かす人にも有用な情報です。
PicoMemCardを自作か購入か
PicoMemcardを自作するには、主な部品として、Raspberry pi pico、SPI接続可能なマイクロSDアダプタが必要です。バラックではなく一体型にしたい場合、さらに専用基板を用意する必要があります。
費用として、だいたい千円から2千円程度を用意する必要があります。
そのような状況下で、PicoMemCard+を商品化したPsxMemCardがbitfunxから発売されました。日本からだと、Aliexpressのbitfunxのお店で購入することが可能です。
アリエクの中で検索するといろいろな価格で販売されていますので、気に入ったお店を見つけてください。
本稿では、PsxMemCardを使った、メモリーカードの情報のバックアップ、チートコードとの交換について説明します。
SDカードの準備
PsxMemCardの取扱説明書は、以下のurlに掲載されています。
PsxMemCardを購入すると、SDカードスロットに、512 MBのマイクロSDカードが入っているかと思います。
このなかに、「MEMCARD.MCR」という名のファイルが存在します。このファイルが、からのメモリカードのイメージファイルです。
このファイルをコピーして、コピー後のファイルの名前を「0.MCR」(「0」は数字のゼロ)すると、初代プレステで認識できるようになります。
実際の動作
「0.MCR」ファイルを保存したSDカードの刺さったPsxMemCardを、プレステのカードスロットに差し込んで起動します。
カードに問題がない場合、赤色LEDが点灯します。ゆっくり点滅する場合はマイクロSDカードの読み込みに失敗しています。
マルチプルカードとして使う
メモリバンクが30とか60のようなマルチプルカードとしても利用できます。
「MEMCARD.MCR」のコピーを「1.MCR」、「2.MCR」と増やします。
切り替えは、「スタート」+「セレクト」+「Dパッドの上」を同時に押します。この場合、「0.MCR」から「1.MCR」と数字の大きいファイルに切り替わります。
「スタート」+「セレクト」+「Dパッドの下」を同時に押すと、「1.MCR」から「0.MCR」と数字の小さいファイルに切り替わります。
おわりに
プレイステーション用の128 kBのメモリーカードの内容をSDカードに保存して使用できるPsxMemCard等によって、メモリーカードの内容の出し入れが容易になりました。