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秋葉原ロボット部Advent Calendar 2024

Day 15

モクモク読書会に参加したら読書量が増えた話

Last updated at Posted at 2024-12-14

はじめに

 働き始めると本が読めなくなるという話はよく聞きますが、私も、最近まで、勉強会の準備のための読書のように、目的達成のための情報収集としての読書しかしていませんでした。
 情報入手というより、文章・物語を楽しむ読書の割合を増やしたいと常日頃考えていたので、モクモク読書会をペースメーカーに、文章・物語を楽しむ読書に挑戦しました。
 本稿の一部は、「秋葉原ロボット部勉強会 第146回勉強会」の内容を含みます。

きっかけ

 秋葉原ロボットというより、OpenHardTerraceで読書の話題が盛り上がっているようで、
incrementedさんの通勤電車内で読書量を積み上げていく話を聞いて、自分も試してみたくなりました。夏休み期間に販売される青春18切符での鈍行の旅のお供に、移動中の時間に文章・物語を楽しむ読書に挑戦しました。
 選んだ本は、昨年度公開された映画の原作本から公立図書館所蔵のものです。 実際に、読んでみたのですが、全く読み進むことができません。
 物語の設定に共感できないと物語に入り込めないのかもしれません。

10月の秋葉原ロボット部勉強会でのLT

 自分の読書歴を振り替えるいい機会がありました。「手元に置いて何度も見返した本」というLTを行ったからです。
 このLTでは、就職後の膨大な雑用をさばくためのノウハウを知るために、2001年3月に発売された、ケリー グリーソン著「なぜか、仕事がうまくいく人の習慣: 世界中のビジネスマンが学んだ成功の法則」を手に取ったことを紹介しました。

 続いて、ライフハックブームのきっかけになる、 2006年5月に刊行された、デビッド アレン著「仕事を成し遂げる技術: ストレスなく生産性を発揮する方法」の紹介を行いました。現在入手可能な翻訳は、「ストレスフリーの仕事術――仕事と人生をコントロールする52の法則」です。

 3番目に、チームプロジェクトのリーダー的なことをやるようになってからは、2010年11月刊行の安宅和人著「イシューからはじめよ――知的生産の「シンプルな本質」」をよく読んでいたことを紹介しました。

 「イシューとは?」を引用します。
あなたが問題だと思っていることのほとんどが、「いま、この局面でケリをつけるべき問題=イシュー」ではない。
イシューとは、「2つ以上の集団の間で決着のついていない問題」であり「根本に関わる、もしくは白黒がはっきりしていない問題」の両方の条件を満たすもの。
本当に価値のある仕事をしたいなら、本当に世の中に変化を興したいなら、この「イシュー」を見極めることが最初のステップになる。
「イシュー」の考え方で、取り組むべき課題の優先順位が明確になりました。
  最後に、組織間の調整事項が増え、精神的に摩耗していた時期に、マンガ「ちはやふる」を読んで、平静を保っていた話をしました。

「ちはやふる」は全50巻、水沢高校競技かるた部を舞台とした青春群像です。このマンガ内の大会で好成績を収める過程での出来事を読むことで、組織間の調整事項の突破口を見出せるのではないかと、速やかに冷静になれました。
 これらの書籍を眺めてみると、会社員時代は目の前の課題をこなしていくのに必要なスキルや情報を得るために、本を読んでいたのがわかります。

最初の20ページは頑張って読む

 秋葉原ロボット部の
 文章・物語を楽しむために、ジャンルを問わず何冊か読んでいると、自分の読書傾向がわかりました。最初の部分が全く面白く感じられないのです。
 何が理由なのかはわかりませんが、読み始めが苦痛です。
 社会人になるまでは読書を楽しめたのだから書籍自体の問題ではないと思うので、しばらく辛抱して読み続けると、徐々に面白くなってきます。
 本の書き出しのトレンドとずれているのか、加齢に伴う影響なのか、何が起こっているのかわかりませんが、最初の20ページはストレスをかけずに読み進められるようにする必要があるようです。
 

モクモク読書会に報告した書籍

 書籍はインターネットを含む各種メディアで取り上げられた記事から選んでいます。基本、図書館で借りて読んでいるので、書籍が手元に届いたときに、何がきっかけで選んだのか忘れています。
 また、書籍の中で引用された書籍を借りることが増えています。
 これまでに報告した書籍を以下に示します。
9月24日太田愛著「未明の砦」

10月1日アレン・スティール著、中村融訳「キャプテン・フューチャー最初の事件」

10月8日船ヶ山哲著「捨てられた僕と母猫と奇跡」

10月15日三宅香帆著「なぜ働いていると本が読めなくなるのか」

10月22日pha著「パーティーが終わって、中年が始まる」

10月29日小田嶋隆著「諦念後 男の老後の大問題」

11月5日坂元裕二原作・脚本、黒住光著「ノベライズ 花束みたいな恋をした」

11月12日宮入恭平、杉山昂平編「「趣味に生きる」の文化論」

11月19日大牟田智佐子著「大災害とラジオ」

11月26日佐藤多佳子著「明るい夜に出かけて」

12月3日ハンガン著「ギリシャ語の時間」

12月10日は何を読んでいるでしょう。

モクモク読書会を始めてからの読書スタイル

 平日の読書は、1日の作業の終わる22時から24時までの2時間の間に行っています。
 モクモク読書会で定期的に報告するために、分量は200ページ前後、内容はエッセイと物語、たまに新書を選ぶ傾向があるようです。
 文字を追いかけても全く内容が頭に入らない晩もあるので、読めない夜があっても1週間で読み終わる分量と難易度に最適化されるようです。
 最適化より、週末に集中して読み終わるようにしています。
 寝落ちしていいように布団の中で読むようにしています。

おわりに

 仕事に役立つ読書から人生を豊かにする読書を目指しています。関心があっても、忙しくて後回しにした事柄や、メディアで話題になっている書籍をできるだけ選ぶようにしています。腑に落ちる選書には至っていません。
 一方、活字の消費量の点から考えると、スマホアプリでのマンガ、海外マンガで消費する活字量は、「モクモク読書会」で選んだ書籍で消費する活字量の、肌間隔で、約5から10倍です。
 読書を続ける底力というか馬力を保つためには、文字のみの読書をある程度続けておくのが良いようです。 

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