はじめに
秋葉原ロボット部の有志で、milk-v duoを購入し、個々人が様々な実験を行って、勉強会内で報告しています。
Milk-v duoは9ドルのrisc-vコンピュータとして知られています。
ハードウェアは以下の通りです。
- CPUはCVITEKのCV1800B (C906@1Ghz + C906@700MHz)
- 最高1 GHzで動作するデュアルRV64コア
- 64 MBのラム
- オプションのアドオンボードを接続すると10/100Mbpsの速度でイーサーネットに接続可能
2023年12月7日のX.comで流れてきたのですが、milk-v duoに256 MBのRAMを搭載したボードが発表されました。
https://twitter.com/MilkV_Official/status/1732709520135315909
オリジナルの情報が見つからないので、X.comに掲載の図を見ながら、詳細を調べます。
ArmとRisc-VのCPUを搭載
64 MBのRAMのmilk-v duoには、C906@1 GHzとC906@700 MHzのCPUが搭載されていました。
256 MBのRAMのmilk-v duoには、さらに、Cortex-A53@1 GHzも搭載されます。
このCPUはC906@1 GHzと互換性はないそうです。
Risc-VとArmとの切り替えは、1クリックで行えるようで、実際にどのようになるのか興味が持たれます。
MCUとして8051@6 KB SARMを搭載
MCUとして8051@6 KB SARMを搭載ということは、8051互換のCH55X用ソースファイルが活用できるということでしょうか?
個人的には、8051CPUのシングルボードコンピュータとして、MONITOR-51やBASIC-52が使えるのか気なるところです。
Audio出力に対応
64 MBのRAMのボードでもI2Sのパッチをカーネルに当てて、ETH用ポートから音声を出力できるようですが、私は実現に至っておりません。
標準で音声出力に対応するとなると、AIへの応用がインタラクティブになりますね。
Arduino IDEでC906@700 MHzを制御可能
Arduino IDE対応となると、ユーザーフレンドリーな開発環境になります。
カーネルのビルドからはじめなければいけない64 MBのRAMのボードより、ユーザーが増えそうです。
どこで入手できるか
2023年12月8日現在、中国外の人には、ARACEからの購入が進められます。
https://arace.tech/products/milk-v-duo?variant=42525052534964
Pre-orderですが、「In stock」との表示がありますので、製品が完成したら、即、送付されるのでしょう。
ただ、悩ましいのが、本体が1200円に対し、輸送費が1800円かかるところです。
入手できましたら、使用感などのレポートを行いたいと思います。