はじめに
秋葉原ロボット部の有志で、Milk-v Duoを購入し、個々人が様々な実験を行って、勉強会内で報告しています。
Milk-v Duoは9ドルのrisc-vコンピュータとして知られています。
ハードウェアは以下の通りです。
- CPUはCVITEKのCV1800B (C906@1Ghz + C906@700MHz)
- 最高1 GHzで動作するデュアルRV64コア
- 64 MBのラム
- オプションのアドオンボードを接続すると10/100Mbpsの速度でイーサーネットに接続可能
Milk-v DuoのOSイメージにはpythonが標準でインストールされています。
PythonでI2C接続したセンサの利用はできましたので、他の機能も利用してみます。
本記事では、HTTPサーバーを動作させます。
Milk-v DuoはWindowsマシンとUSBケーブルで接続しています。
HTTPサーバーの立ち上げ
サーバーの起動は、とても簡単です。
[root@milkv-duo]~# python -m http.server 8000
Serving HTTP on 0.0.0.0 port 8000 (http://0.0.0.0:8000/) ...
ブラウザからのアクセス
Milk-v DuoのIPアドレスは「192.168.42.1」なので、Windowsマシンのブラウザで、「http: //192.168.42.1:8080」と入力すると、Milk-v Duoの表示が以下のメッセージが表示されます。
192.168.42.24 - - [01/Jan/1970 00:02:09] "GET / HTTP/1.1" 200 -
「.ash history」をクリックすると、以下のメッセージが表示されます。
192.168.42.24 - - [01/Jan/1970 08:36:01] "GET /.ash_history HTTP/1.1" 200 -
index.htmlを表示
「testserver.py」として、以下のpythonスクリプトを作成しました。
import http.server
import socketserver
PORT = 8000
Handler = http.server.SimpleHTTPRequestHandler
with socketserver.TCPServer(("", PORT), Handler) as httpd:
print("serving at port", PORT)
httpd.serve_forever()
「index.html」として以下のファイルを作成しました。
<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
<meta charset="UTF-8">
<title>Document</title>
</head>
<body>
Hello, World!
</body>
</html>
再度、ブラウザからMilk-v Duoにアクセスします。
ブラウザ上に「index.html」の内容が表示されました。
おわりに
実験用のhttpサーバーには利用できそうです。
PHPに対応したサーバーを作成する場合は、buildroot用のapacheとphpをインストールした環境を用いる必要があります。