はじめに
秋葉原ロボット部の有志で、milk-v duoを購入し、個々人が様々な実験を行って、勉強会内で報告しています。
Milk-v duoは9ドルのrisc-vコンピュータとして知られています。
ハードウェアは以下の通りです。
- CPUはCVITEKのCV1800B (C906@1Ghz + C906@700MHz)
- 最高1 GHzで動作するデュアルRV64コア
- 64 MBのラム
- オプションのアドオンボードを接続すると10/100Mbpsの1. 速度でイーサーネットに接続可能
Milk-v duoには主催者主導で公開されているIOボード
https://milkv.io/docs/duo/io-board/usb-ethernet-iob
以外に、ユーザーの作製されたボードが紹介されています。
特徴は、GPIO接続用ピンヘッダ、Wifi、Bluetoothモジュールを搭載している点です。
milkv duo board
https://oshwhub.com/devss/milkvduoboard
この基板のインターフェースは以下のようになっています。
- RJ45 x 1
- USB x 4
- 3V3 x 4
- GND x 4
- GPIO x 40
- GPIOは、ボード脇に2x40のピンヘッダとして並んでいます。
USB接続されたRTL8723BUボードが搭載されており、wifiとBluetoothが利用可能です。
USBガジェットモードとUSBホストモードを切り替える、USBモード切り替えスイッチが存在します。
リセットスイッチが設置されています。
さらに、SPI NOR FLASH(W25Q256JVEIQ)あるいはSPI NAND FLASH(W25N01GVZEIG)を搭載可能なので、こちらにOSをインストールすることにより、SDカードを使用せずに、OSを起動可能です。
NANDとNORのメモリの設定は、組み立て時に配線に用いるチップ抵抗をどこにつけるかで設定します。
フラッシュメモリとSDカードアダプタは同じSPI端子に接続されているので、どちらか一方しか使えません。
6 Vから24 Vの電源が使用できます。
マイクロUSB(あるいはUSB)はCH349チップを介してボードに接続されているの、起動時のブートメニューをみることができます。
この配線はピンヘッダをジャンパーピンでつなぐことで実現しているので、ジャンパーピンを外して、別のポートとシリアル接続することも可能です。
milkv-duo迷你单片机USB+网卡+WIFI扩展板
https://oshwhub.com/ljm000/mikuvduo-kuo-zhan-jing-jian
この基板のインターフェースは以下のようになっています。
- RJ45 x 1
- USB x 2
- GPIO x 40
GPIOは、本体のホールと並列にピンヘッダが並んでいます。
それ以外に、 - USB接続されているRTL8723BUを介したWifiとBluetooth
どのボードを選ぶか
公式が公開している「Duo USB&Ethernet IOB」、ユーザーが公開している「milkv duo board」と「milkv-duo迷你单片机USB+网卡+WIFI扩展板」のどれが気に入ったでしょうか?
入手性からすると、「Duo USB&Ethernet IOB」ですが、機能を考えると「milkv duo board」が気に入っています。
「milkv duo board」と「milkv-duo迷你单片机USB+网卡+WIFI扩展板」の基板情報はoshwhubに掲載されていて、WeChatのIDを持っていないと、Gerberデータ等の入手が困難な点が気になります。