##はじめに
Raspberry pi picoで電子工作を行おうとすると、スルーホールの穴の部分にピンヘッダを立てたり、配線をしたりする必要があります。
多くの場合、はんだ付けすることになるのですが、テグスを使ってはんだ付け無しにピンヘッダを立てる方法を最近紹介しました。
ピンヘッダを立てた場合、ピンヘッダと電子部品の接続では、ブレッドボードやジャンプワイヤ等が必要となります。
(左)ピンヘッダ付きPicoとブレッドっボードを使って配線したLチカ。(右)ピンヘッダ付きPicoとジャンプワイヤを使って配線したLチカ
一方、ピンソケットを立てたRapsberry pi picoを使用する場合、下に示すように、ピンソケットに直接接続することが可能です。
今回は、ピンソケットをはんだ付けしないでたててみます。
##ピンヘッダとピンソケットの足の形状
ピンヘッダの足は直方体でしたが、ピンソケットの足は板状です。
ピンヘッダの足の形状
ピンソケットが板状なので、ピンソケットを固定した時に使用したテグスより太い、直径0.7から0.9 mmのテグスが必要となります。
手芸用テグスの最大の太さは約0.47 mmなので、それより太いテグスは、釣り用の長いものになり高価になります。
比較的低価格で入手できるワイヤとして、手芸用品にブレスレット作成用のワイヤがありましたので、それらのうち、0.8 mmの太さのワイヤを使うことにします。
テグスとの違いは、より伸びやすく、弾力性がより大きいことです。
##波縫いしたワイヤとスルーホール
##ピンソケットの足を差し込む
基板を壊さないように、ピンソケットの足をワイヤとスルーホールの隙間に差し込みます。
私は、ワイヤが外側になるように差し込みました。
下に、差し込んだ後の写真を示します。
ピンソケットの足がスルーホールの壁に接触しているのがわかります。
基板の裏側から見た様子
伸縮性が良いので、ピンソケットの足に押されて縫い目が飛び出しています。
余談ですが、ワイヤの端はピンソケットの足より長くしてから切ると、クッションになってよいようです。
注意点は以下の通り。
- ワイヤが伸びやすいので、スルーホールを縫う場合に引っ張らないようにします。伸びきっていると、ピンソケットの足を刺す際に、切れてしまう可能性があります。
- ピンソケットの足の大きさに比べてワイヤの太さは大きいので、ワイヤをあまり傷つけないように、すべての足がワイヤに対して内側か、外側に刺さるように、差し込むほうが良いかと思います。
- ワイヤのほうが太いため、差し込みにくくなるっています。くれぐれも、基板を壊さないように作業しましょう。