はじめに
2024年の目標の一つに、ものづくりの展示に挑戦するというのがありました。HamamatsuMicroMakerFaire2024、つくろか!3で「自分応援ロボット」と題して、ロボット作り初心者が展示に挑戦しました。
HamamatsuMicroMakerFaire2024での屋号は「浜松Fuzixユーザーグループ」つくろか!3での屋号は「百舌鳥堂」でした。
つくろか!3の展示は以下の通り
そのなかで、電子工作やプログラミングに精通している方々の心に届いたのが、手芸用テグスを活用した、はんだ付け無しにジャンプワイヤで配線する技術(以降、テグスプロトタイピング)でした。
本稿では、最近入手した、JUMBO PICOを使った、テグスプロトタイピングの例を紹介します。
テグスプロトタイピング
テグスプロトタイピングとは、スルーホール基板の穴より少し小さな太さのテグスを差し込むことで、テグスの弾力性を使って、スルーホールからジャンプワイヤを抜けなくする技術です。
テグスの通し方には、「波縫い」と「かがり縫い」があります。スルーホールの径とテグスの太さの差が部品の足の太さより狭い場合は「波縫い」を使います。部品の太さよりひろくて、その外側に半円のくぼみがある場合は「かがり縫い」を使います。
JUMBO PICO
Pimoroniから販売された、デモや、おふざけに使える特大サイズのRaspberry pi pico2です。
このボードのスルーホールの直径は、3.8 mm程度です。もっとも太い手芸用テグスは、私が調べた範囲では、1 mmでした。この組み合わせでは、「かがり縫い」を使って、テグスプロタイピングを行います。
Lチカ
テグスプロトタイピングが有効かを確認するために、Lチカを行います。
ここでは、LED1個のLチカを行いました。LEDの直径には、3 mmのものがありますので、JUMBO PICOのスルーホールに差し込んで使ってみます。
裏側から3 mmの赤色LEDをGPIOのスルーホールに差し込んでいます。
裏側で配線しています。テグスと基板の隙間にピンを差し込んでいるだけです。LED用制限抵抗の辺りの改良が必要です。
おわりに
JUMBO PICOでLチカを行いました。各GPIOの穴から、LEDが出るように配線すると、28個のスルーホールが点灯するオブジェができそうです。
オブジェづくりに成功したら、イベントの展示ブースで展示します。