はじめに
みなさんは「54字の物語」を知っていますか…?
氏田雄介さんが考案した短編小説のフォーマット、また、その形式の小説のことを指します。
PHP研究所から本も出版されています。
たった54字しかないのにも関わらず、それはもう綺麗な伏線回収があり、非常に面白いです。
先ほどお風呂に入っていたところ、唐突に「ChatGPTは54字の物語を書けるのだろうか」と疑問に思ったので、実際に試してみました。
検証
検証日 | 2024/07/12 |
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検証環境 | ChatGPT Web版 |
モデル | GPT-4o |
カスタム指示 | なし |
パーソナライズ | オフ |
以上のような環境で検証を行いました。
1回戦
予想はついていましたが、全然面白くないです。
さらに、出力された小説は54字になっていません。
続けてプロンプトを送信してみます。
2回戦
ほとんど変わりませんでした。
ですが正直ここまでは想定内です。
さらにプロンプトを送信しました。
3回戦
ChatGPTが「文字数」についてどういう認識をしているのか確認したところ、Pythonコードを作成し、文字数を計算し始めました。
計算結果を表示した後、条件に従っていなかったことを認識し、再度小説を生成しました。
しかし、再度生成されたものも文字数は54字になりませんでした。残念。
おわりに
意外だったこと
「文字数のカウント・その値の出力」を頼んだだけなはずなのに、条件に適していないことを認識して、再度生成を始めたところです。
結局正しい文字数になっているものはありませんでしたが、誤りを自ら発見し動作するというのは、かなり凄いことだと思っています。
結果
(今のところ)ChatGPTは「54字の物語」を書けない。
私が与えたプロンプトが悪い可能性もありますが、まだChatGPTは「文字数」を上手く処理できないようです。
54字の物語はChatGPTの画面ではなく、氏田さんによる完成度の高いお話を本で読むべきでしょう。
プロンプト等、何か良い案がありましたら、コメントで教えて頂けると幸いです。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。