##1.はじめに
今回はtrコマンドに重点を置いた記事となります。構成は、オプション、文字クラス、コマンド、の順になっています。
##2.trコマンドのオプション
trコマンド
$ tr [オプション] [文字列a [文字列b]]
上記のtrコマンドで使用される主なオプションは2つあります。ちなみに、オプションがない場合はaをbに変換します。
aで指定した文字を削除する
$ -d
aで指定した文字が連続した場合、1文字にする
$ -s
##3.trコマンドの文字クラス
ここでの文字クラスはtrコマンド内で文字列を指定するために、「2.trコマンドのオプション」に記載しているtrコマンドの[文字列a]に用いられます。
英数字
$ [:alnum:]
数字
$ [:digit:]
アルファベット(英字)
$ [:alpha:]
小文字のアルファベット(英小文字)
$ [:lower:]
大文字のアルファベット(英大文字)
$ [:upper:]
スペース(空白)
$ [:space:]
##4.trコマンド紹介
ファイルを指定してtrコマンドを実行したいとき①
$ cat ファイル名 | tr [オプション] [文字列a [文字列b]]
ファイルを指定してtrコマンドを実行したいとき②
$ tr [オプション] [文字列a [文字列b]] < ファイル名
##5.まとめ
本来は「2.trコマンドのオプション」に記載しているコマンドは「4.trコマンド紹介」で紹介する予定でしたが、trコマンドの基本型を見ないとオプションや文字クラスを理解しにくいと判断したため、紹介を早めました。このコマンドもほかのコマンド同様とても便利なコマンドなので、初心者の方などはトライしてみてください。