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PCでもLTEの電波を取得して通信したい。 ~EM06-J取り付けレビュー~

Last updated at Posted at 2020-08-24

PCでもLTEの電波を取得して通信を行いたい

この発想から今回の計画が始まっています。スマートフォンであれだけしっかり拾っているLTE回線、PCでも拾ってみたいですよね。
できるだろうなと推測は立てていましたが、実例を見たことはないです。  
あわよくばSMSや電話の着信も行うことができれば、PCを見ながらSMS認証を通すことができます。
また、直接接続しているため、一般的に想定されるスマホを中継する分のロスがなくなるため、外でPCを使う際には最も理想的な形で利用できるといえます。(外にデスクトップPCをもっていくのかという突込みは置いておいてください。)
LTE-A_Module_on_Windows.png

前提環境

ざっくりとこんな環境です。

  • 屋内
  • Windows 10 Pro Build: 20H2 (Insider Program)
  • 無線LAN: Intel Wi-Fi6 AX200 (802.11ax & BT5.1)
  • 他、PC性能(一応関連しそうなのだけ)
    • CPU: AMD Ryzen 3700X
    • M/B: ASRock B450 Pro4(こっちに有線LANついてます)
    • Mem: CORSAIR 16GB*2

必要なもの

今回の提案を基に使用したもの。総額1万弱(SIMは特殊なため除く)で用意出来ました。

  • LTE-A モジュール(当然だけど): "Quectel EM-06J"を使用。技適マークついてます。
  • SIM: ピンクのあそこ。対応エリアです。
  • モジュール変換用ボード: ファームファクタがM.2のためUSBに変換するボード。
  • 送受信用アンテナ: 接続端子はSMA -> MHF4です。

実際の手順

予想できるかと思いますが、ざっくりと以下の流れです。アンテナ付けるのが意外と嵌りづらく、大変です。

  1. LTE-Aモジュールに送受信アンテナを装着し、SIMを挿入
  2. 本体に接続
  3. 携帯回線のみの環境にする
  4. つながった
    こんな感じ。
    セルラー回線表示です

測定

実際どれぐらいでるの?> CloudFlareのスピードテストで計りました 具体的なデータはgistに。
image.png
おおよそ80mbps出ていますので測定当時の状況(屋内)と楽天の性能(なんか配ってる)からすると必要十分なのではないかと。
試しにこの状態でVRChatに入り、会話できるか試したところ、読み込みはPLCと同等か、それより少し早いぐらい。
喋るときやIKが変化するときに関しては特段不快になることはない感じでした。
少なくとも日本で流通しているPLCよりかは早いです。

ここら辺は測定不足気味なので何か欲しければコメント欄へ。

Tips

  • 検証したモジュールについての詳細 https://www.quectel.com/product/EM06.htm
  • WindowsのUSBドライバをダウンロードしようとしたところ、ログインしてよとのこと
    -> アカウントを作成したところ表示が変わり、問い合わせるか地域の代理店に相談とのこと。問い合わせもメールなので、さすがに法人格でもないと相手にされなさそうなのでここはあきらめ。
    現在はWindowsに標準で搭載されているドライバだが、設定の内容の多さ的に不完全っぽい
  • モジュール変えたら5G対応できるのは利点かもしれないです
  • 動作周りはSurfaceにLTE対応端末があるからか、そこそこちゃんとしてました。驚きなのがWiFiの状況に応じて入れます?どうします?っていう設定があったこと。確かに外の環境ではWiFiが不安定なところがある可能性も低くないため、そういった場合では利用されそうですね。APNの設定項目やSIM PIN設定もありました。
    ただ、具体的な電波強度、つかんでいるBandなどは探しても出てこず、ここら辺は要調査です。
    image.pngimage.png

最後に

もし外でもデスクトップPCを利用したいけどテザリングをしたくないという方はいかがでしょうか。

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