QAエンジニア採用担当の皆さん。
QAエンジニアの採用に苦労していませんか?採用には苦労していなかったとしても、メンバーが定着して安定した品質保証の業務を続けることは難しいと感じていませんか?
QAエンジニアの皆さん。
テスト業務が辛いなぁとか、なにかうまくいかないなぁとか、感じることはないでしょうか?
少なくとも私はここ1年、QAチームの立ち上げとチーム作りに奔走してきました。
そこで感じた、今の現場ではこんなスキルが必要だと感じた点を説明して、もし今悩んでいる人がいれば少しでも役に立つ記事になれば幸いです。
採用したい理想像と募集要項とのギャップ
QAエンジニアの募集要項と実際に求められているスキルには大きなギャップがあると思います。
例えば、転職サイトに掲載されているQAエンジニアの募集要項では以下のような記載があります。
『必須スキル』
• テスト設計とテスト実施の実務(5年以上)
• Webアプリケーションの知識
【必須】
web システムもしくはスマホアプリに関する分野でのテストプロセス全般 (計画/分析/設計/実施/品質評価) の業務経験
必須
• テストの設計、ケース作成、実施のご経験
• 自社サービスの品質保証に本気で携わっていきたい方
表向きの求められているスキル
テストができること
募集要項をみると、だいたいテスト関連の業務がこなせれば問題ないように見えます。
ただし、これには大きな落とし穴があります。
実際に求められているスキル
少し親切な募集要項がこちらです。
【必須要件】
■テストプロセスの新規作成、実行経験
■Web技術のテスト実務経験
■新機能に対するシステムテスト経験
■バグ分析からの改善策の提案、実行経験
【求める人物像】
■他部門とのコミュニケーションを円滑に進められる方
■臨機応変に物事に対応ができる方
テストだけではなさそうなことは、なんとなくわかります。ただし具体的にはどのようなスキルが求められているか、はっきりしません。
実際、全ての要件が見えている企業の方が少なく、テスト以外に求められていることがあっても何を身につければいいかは現場に入ってみないとわからないというのが現状だと思います。
例えば、テストをやればいいんだと思って入った職場でも、これできる?とかあれできるとかいろいろ求められて辛い思いをすることがあるんじゃないでしょうか?
そこで、私が考えている今のQAエンジニアに必要なスキルは以下の通りです。
- 全テストフェーズをこなせるテストスキル
- 適切なコミュニケーションスキル
- 一般的なITスキル
- テスト対象の知識
- 他職種の知識
全テストフェーズをこなせるテストスキル
大前提としてテストスキルは必須です。
具体的には以下のポイントを押さえておくといいと思います。
押さえておくべきポイント
テスト実施
- テスト項目書の読み方
- バグ報告から対応完了までの流れ
- 優先順位の意味
- バグ報告時に必要な項目
- プロジェクト管理ツールの使い方
- バグ管理ステータスの意味
- コミュニケーションツールの使い方
テスト設計
- 画面設計書の読み方
- 疑問点の洗い出し方法
- よく使うテスト技法
- ブラックボックステスト
- 同値クラステスト
- 境界値テスト
- テスト観点の洗い出し方法
- テスト工数の見積もり方法
- 誰が読んでもわかるような日本語の文章を書く力
適切なコミュニケーションスキル
適切なコミュニケーションはQAエンジニアにとって非常に重要なスキルです。
テスト業務は1人で完結することはほとんどなく常に他職種の方とコミュニケーションをとる必要があります。
押さえておくべきポイント
- 入った部署のチャンネル一覧
- どのような案件が動いていて、だれがどのようにコミュニケーションをとっているか把握します
- 進捗報告で必要な項目
一般的なITスキル
- Excelの使い方
- クライアントサーバシステムの概要
テスト対象の知識
- Android、iOSの特徴
- 各デバイスのログの取り方
他職種の知識
- プランナーとは
- 役割
- 業務内容
- エンジニアとは
- 役割
- 業務内容