いろいろなプロジェクトで使っている Ruby のバージョンが異なっていると、いちいちインストールしなおしたりしなければならず非常に煩雑です。
rbenv を使うと、複数の Ruby をインストールして、またそれらをすぐに切り替えることができます。
簡単にインストールできるので、ぜひやりましょう。
まずアップデート
sudo apt-get update
sudo apt-get upgrade
rbenv をインストール
cd
sudo apt-get install git build-essential libssl-dev
git clone https://github.com/sstephenson/rbenv.git ~/.rbenv
git clone https://github.com/sstephenson/ruby-build.git ~/.rbenv/plugins/ruby-build
~/.profile
の末尾に下記を追記する(たとえばgeditなどの好きなエディタで編集してください)。
export PATH="$HOME/.rbenv/bin:$PATH"
eval "$(rbenv init -)"
上記を反映する。
source ~/.profile
Rubyのインストール
以下のようにすると、インストール可能なバージョンの一覧が表示されます。
$ rbenv install --list
たくさん表示されますが、好きなものをダウンロードしましょう。
よくわからない人は、1.9.3-pXXX のXXX部分の数字が一番大きいのがおすすめです(執筆時点では 1.9.3-p547)。
まあ最近は2.xでもいいと思いますけど…。どうせ簡単に切り替えられるので気になったものをインストールしてみましょう。
$ rbenv install 1.9.3-p547
とか。数分かかります。気長に待ちましょう。
注意: Ubuntu14.04 + rbenv ではバグがあるため 2.x 系のインストールは失敗します。ひと工夫することで回避できますが、私が原因をきちんと把握できてないのでここでは触れません。
終わったら rehash で rbenv を更新します。
$ rbenv rehash
最後に、今インストールしたバージョンを global に指定して、Ruby のバージョンを確認すれば完了です。
$ rbenv global 1.9.3-p547
$ ruby --version
ruby 1.9.3p547 (2014-05-14 revision 45962) [x86_64-linux]
基本的な使い方
インストール可能なバージョンの一覧
$ rbenv install --list
インストール
$ rbenv install [バージョン]
グローバルで使う Ruby のバージョンを指定する
そのマシン全体で使うデフォルトのRubyのバージョンを変更するには global
を使います
rbenv global [バージョン]
ローカルで使う Ruby のバージョンを指定する
local
を指定すると、そのディレクトリ以下の Ruby のバージョンを指定できます。
たとえば基本的には 1.9.3-p547 を使うんだけどこのプロジェクトだけは 2.0.0-p481 を使いたい、といった場合に使います。この情報は rbenv local
したディレクトリに .ruby-version
が生成されて、その中に記録されています。
rbenv local [バージョン]