はじめに
WordPressを利用しているクライアントから「突然スパムメールが大量に届くようになった」と相談を受けました。調査してみると、問い合わせフォームなどを狙ったスパム攻撃によるものでした。このようなスパム攻撃は、サイト運営者にとっても大きなストレスになります。スパム対応にかかる時間や精神的負担を考慮すると、迅速な対策が求められます。そこで今回は、WordPressにreCAPTCHAを導入してスパムを防ぐ方法について、実際に対応した内容と調べたことのまとめをしておきます。
なぜWordPressサイトはスパム攻撃を受けやすいのか?
- WordPressは世界中で最も利用されているCMSであり、攻撃者にとって魅力的なターゲット。
- 初期設定のままのフォームやコメント欄が狙われやすい。
- 人気のテーマやプラグインの脆弱性を突かれることも。
- 会員登録機能付きサイトでは偽アカウントの大量作成も。
スパム攻撃の代表的な手口
- コメントスパム:SEO目的で外部リンクを大量投稿。
- フォームスパム:お問い合わせフォームを悪用。
- 偽アカウント登録:Botによる自動会員登録。
- ログイン試行:パスワードリストを用いた総当たり攻撃。
reCAPTCHAとは?
Googleが提供する無料のセキュリティツールで、人間とBotを判別しスパムや不正アクセスを防ぎます。
特徴
- フォームやログイン時にBotをブロック。
- WordPressのようなCMSに特に有効。
- ユーザーに優しいv3も登場。
v2とv3の違いは?
reCAPTCHA v2
- 「私はロボットではありません」チェックボックス式。
- 画像認証あり。
メリット - Botを確実にブロック。
- 安心感があるUI。
デメリット - 操作の手間がある。
- モバイルでは煩わしさも。
reCAPTCHA v3
- スコア(0.0〜1.0)でBot判定。
- 完全に裏側で動作。UIには何も表示されない。
メリット - 操作不要で快適なUX。
- UIの邪魔にならない。
デメリット - 誤判定の可能性。
- 閾値設定などの開発側対応が必要。
どちらを選ぶべき?
- 確実に防ぎたい → v2がおすすめ。
- ユーザー体験重視 → v3がおすすめ。
- ハイブリッド運用も可:フォームにはv2、ログインにはv3など。
WordPressにreCAPTCHAを導入する方法
方法は2つ
- HTMLコードを自分で埋め込む方法
- プラグインを使う方法(初心者向け)
手順(プラグイン利用)
- GoogleでreCAPTCHAのAPIキーとシークレットキーを取得。
- WordPressのreCAPTCHAプラグインに設定。
- 自動的にフォームやコメント欄にreCAPTCHAが表示される。
Google reCAPTCHAキーの取得方法
- Googleアカウントで reCAPTCHA公式サイト にアクセス。
- サイト名・ドメイン・バージョン選択(v2/v3)。
- 規約に同意し登録。
- サイトキーとシークレットキーをコピー。
- WordPressの設定画面に貼り付けて完了。
プラグイン設定方法(例:reCAPTCHA by BestWebSoft)
- WordPress管理画面 → 設定 → BWS Plugins → reCAPTCHA。
- サイトキーとシークレットキーを入力。
- 保存して完了。
- 表示されないときはキャッシュをクリア。
フォーム・コメント欄のスパム対策
- 今回は「WPForms」で作成されたお問い合わせフォームに対応。
- プラグインとコード埋め込みで簡単にreCAPTCHAを設置可能。
今すぐ導入したい!おすすめプラグインまとめ
- reCAPTCHA by BestWebSoft:初心者に最適、無料版も充実。
- Advanced Google reCAPTCHA:v2/v3両対応、WooCommerceにも対応。
- Akismet Anti-Spam:コメントスパム対策の定番。商用は有料。
- Limit Login Attempts Reloaded:ログイン試行の制限に。
まとめ
WordPressサイトの安全運営には、reCAPTCHAの導入が効果的です。 攻撃を受ける前に備えるのが安心だなと思いました。
アクション
- ユーザーの負担が少ないv3も検討する。
- プラグインなら5〜10分で導入完了。
まずは手軽なプラグイン導入から始めてみるといいですね。
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