はじめに
開発プロジェクトを進める中で、既存のリポジトリ構造に新しくReactプロジェクトを追加したい場合があります。この記事では、そのような状況での正しいセットアップ方法について説明します。
一般的な間違い
多くの開発者が陥りがちな間違いは、以下のようなコマンドを実行することです:
npx create-react-app my-app
このコマンドを実行すると、以下のような望ましくない二重のディレクトリ構造が作成されてしまいます:
your-repo/
└── my-app/
└── my-app/
正しいセットアップ方法
1. プロジェクト構造の確認
まず、現在の作業ディレクトリ構造を確認します。例えば:
your-projects/
├── project-a/
├── project-b/
└── project-c/
2. 対象ディレクトリへの移動
新しいReactプロジェクトを作成したいディレクトリに移動します:
cd project-c
3. Reactプロジェクトの作成
現在のディレクトリに直接プロジェクトを作成するために、ドット(.)を使用します:
npx create-react-app .
または、Viteを使用する場合:
npx create-vite . --template react
注意点
- 対象ディレクトリは空である必要があります
- .gitフォルダーなどが既に存在する場合は、先に削除するか、別の方法を検討する必要があります
- プロジェクト作成後は、通常通り依存関係のインストールと開発サーバーの起動が必要です:
npm install
npm start # create-react-appの場合
# または
npm run dev # Viteの場合
結果として得られる構造
正しくセットアップされた場合、以下のような構造となります:
your-projects/
├── project-a/
├── project-b/
└── project-c/
├── node_modules/
├── public/
├── src/
├── package.json
└── その他のReactプロジェクトファイル
まとめ
既存のリポジトリ構造にReactプロジェクトを追加する際は、ドット(.)を使用して現在のディレクトリに直接プロジェクトを作成することで、不要なサブディレクトリの作成を防ぐことができます。これにより、クリーンで管理しやすいプロジェクト構造を維持することができます。