パソコン甲子園とは
今年で20周年となる。
会津大学が主催する高校生・高専生のためのICT分野の全国大会。
今年は競技プログラミング部門とモバイル部門、CG部門がありました。
公式はこちら
今年は久しぶりの現地開催となり、企業として参加してきたので、その時の様子をレポートします。
プログラミング部門 (1日目)
二人一組で問題を解いていきます。
当日は36チームの参加でしたが、これは本戦であり、予選には全国から533チームも参加していたとのことです。
学生が課題に取り組んでいる中、私も同じ問題をもらって、一緒に解いていました。
今年含め過去問はこちら
私は3問目以降戦意喪失し、冊子をそっとじしました。
実施中は何もすることがないと思っていましたが、実況を聞いているのが面白かったです。
「予選で1位、2位を取っていたチームが、他チームが数問回答を提出し正解を出しているのに対して、まだ1問も提出していません。」
「これは苦戦しているのではなく 『潜伏』 という戦略を取っていると考えられます。」
「後ろの方にあるけど意外と簡単という情報を他チームに知られることを防ぐことができる。最後まで見返しができる。というメリットがあります」
私(すげぇ)
実際の様子はこちらです。
パソコン甲子園2022 プログラミング部門競技実況
関和休題
1日目の終わりには学生同士の交流会がありました。
そこにも顔を出し、様子を見ていました。
積極的に声をかけている子がいるな~と何人かを目で追っていましたが、その子たちはプログラミング部門及びモバイル部門で優秀な成績を納めていました。
コミュ力大切だなぁと思いました。(小並感)
モバイル部門 (2日目)
今年のテーマは「温故知新」とのことです。
実際のプレゼンの様子はこちら。
パソコン甲子園2022 モバイル部門競技
学生でインフラの構築とモバイルアプリを作成をできてしまうなんて、爪の垢を煎じて呑んでもいいと思いました。
気になったチーム箇条書
- JK制服の流行サイクルの分析提案
-
Twitterトレンドが今後トレンドが上昇するか下降するかをシミュレーション
どちらの製品も統計学的な視点で、今後の流れを予想するサービスとなっています。
前者は、過去の流行から実際に今年の流行を割り出した実績があり、後者はUIもおしゃれで、企業賞を受賞しています。 -
タスク自動管理アプリ
グランプリを取ることになるこのアプリ。論文をもとに最適なスケジュールを組んでくれる。また、200人以上の学生に実際に使ってもらい、アンケート結果も反映したオンリーワンのサービスとなっています。
デザインやコーディング能力もさることながら、人に周知し使わせるという、簡単には身に着けられない能力を持ったチームだと感じました。 -
画像検索アプリ
写真で撮影したものが何かを、AIモデルを使用して判定し、そのものに付随する情報を閲覧できるアプリ。
話を聞いたところ、自分たちで画像を用意し学習させ、20種類の物を判定できるモデルを作ったと聞きました。高校生も機械学習を回せる時代なんですね。
私「AWSのGPU環境使ったの?」
学生「GoogleCloud使いました」
私「なぜそんな渋い環境をw」
学生「300$分のクレジットもらったからですw」
結果
灘高が競技プログラミング部門及び、モバイル部門二冠を達成。
「去年はプログラミングの問題が1問解けず2位となりましたが、今年は全問正解で優勝できて嬉しいです」とコメントしており、胸熱でした。
また、驚いたことに、モバイルアプリは3人で3か月で完成させたとのことです。
学生の自分に限らず、社会人の今でも同じことができるとは思えません...
まとめ
学生にも直接話を聞くことができ、大変楽しかったです。
いろいろ持ち帰る物はありましたが、物理的な物として、現地で飲んだ名倉山というお酒がおいしかったので、買って帰りましたとさ。