FPGA
Vivado
xilinx

Win10のVivadoがエラー吐きまくる時のやや消極的な解決法

はじめに

最近FPGAで遊ぶためにXilinx社のFPGAボード(ARTY S7)を購入しました.
その開発ツールの無償版であるVivado Design Suite - HL Web PACK - 2017.3をWindows10にインストールしたのですが,エラーが多いうえに解決方法がググっても見つからないため,チュートリアルすら進まない状況でした.
2018/04/27現在,Vivadoの2018.1,windows10のバージョン1709の組み合わせでは以前発生していたエラーが起こらず使用できそうなので追記しておきます.

そんな中,たまたまVivadoをUbuntu 16.04 LTSにインストールしたらエラーも発生せずいい感じになりました.
LinuxにVivadoをインストールするのは少し手間がかかるので,その手順を共有したいと思います.

環境

OS : Windows 10 Home Version 1709
CPU : Intel Core i5 6200U (2コア4スレッド 2.3GHz)
メモリ : 8GB DDR3
ストレージ : 1TB HDD

開発ツール : Vivado Design Suite - HL Web PACK - 2017.3

仮想環境にUbuntu 16.04 LTSをインストールする

本記事では,すでにWindowsがインストールされているPCでUbuntuを使用するために仮想環境を使います.
今回は仮想環境としてVMware Workstation Playerを使用します.
デュアルブートする方法もありますが,最悪PCが起動しない&データ消滅という悲しい結果になりますのでお勧めしません.
(本当はデュアルブートをお勧めしたいし自分もやってる)

また,2017/12/17現在,VivadoでサポートされているUbuntuのバージョンは16.04 LTSのみです.ほかのバージョンではエラーが発生するかもしれません(17.10で発生することを確認しました).

仮想環境の構築

VMWare Workstation Playerのダウンロード

まずは以下のURLからVMWare Workstation Playerのインストーラをダウンロードします.
商用利用しない場合無償で,ユーザ登録などは不要です.
https://my.vmware.com/en/web/vmware/free#desktop_end_user_computing/vmware_workstation_player/14_0

VMWare Workstation Playerのインストール

次に,ダウンロードしたインストーラを起動し,普通にインストールします.
途中,拡張キーボードドライバをインストールするかどうかのチェックボックスがありますが,無視して大丈夫です.

BIOSの設定を変更する

インストールが完了したら,PCのBIOSの設定画面を開き「Intel Virtualication Technology」を[Enable]にします.
これをしないと仮想環境がロードされず,エラーが発生します.

Ubuntu 16.04 LTSのISOイメージのダウンロード

以下のURLからUbuntu 16.04 LTSのISOイメージをダウンロードします.
https://www.ubuntulinux.jp/download/ja-remix

VMWare Workstation PlayerにUbuntuをインストール

  • VMWare Workstation Playerを起動し,「ホーム」→「新規仮想マシンの作成」を選択します.
  • ウィザードが始まるので,「後でOSをインストール」を選択し,次へ進みます.
  • ゲストOSの選択画面に入るので,「Linux」,「Ubuntu 64 ビット」を選択し,次へ進みます.
  • 仮想マシンの名前を自由に変更して,次へ進みます.
  • ディスクの最大サイズを60GB以上の値に設定し,次へ進みます.Vivadoが30GB近くの容量を食うのでデフォルトの容量ではインストールできません.
  • 「ハードウェアをカスタマイズ」を選択します.
  • 仮想マシンのメモリを2048~3072MB, プロセッサのコア数を2または3に変更します.この値はPCのスペックに応じて変更してください.デフォルト値のままだと動作がもっさりするので注意です.
  • 続けて,「新規 CD/DVD(SATA)」→「ISOイメージファイルを使用する」を選択し,ファイルとして先ほどダウンロードしたUbuntuのISOイメージを指定し,「閉じる」をクリックします.2017-12-17 (4).png
  • 最後に「完了」をクリックします.

Ubuntuの起動とセットアップ

  • VMWareのホーム画面に作成した仮想環境があるので,それをクリックしてから「仮想マシンの再生」をクリックし,仮想環境を起動します.
  • Ubuntuのインストールが始まるので,普通にインストールを行います.当然ですが,パスワードはしっかり控えておきましょう.

パッケージの更新とアップグレード

Ubuntuのインストールが完了したら,パッケージの更新とアップグレードをしておきます.Ubuntuの「端末」を開き,sudo apt-get updatesudo apt-get upgrade -yを実行します.最近はapt-getではなくaptを使用するのが推奨されているらしいですが,動作確認を忘れていたので今回はapt-getを使用しました.

UbuntuにVivadoをインストールする

これについてはすでに詳しい記事を書いてる方がいらっしゃったので,この記事を参考にVivadoのインストールを行います.

まとめ

VivadoをUbuntu 16.04 LTSにインストールして使用することで,Win10と比較してエラーの少ない環境でFPGA開発を行うことができるようになりました.
やや消極的な解決方法ですが,Win10版のエラーが修正されるか解決方法が発見されるまでUbuntuに逃げることで開発を継続できます.

もし,記事の誤りや不明な点がございましたらご指摘くださるとありがたいです!