現行のラズパイOSにnnablaをインストールする
nnablaはSONYが公開しているニューラルネットワークコンソール(nnc)で作ったAIモデルをpythonで動かすためのライブラリです。
現行のラズパイOSはDebian12(bookworm)ベースのOSです。
python3.11がインストールされておりnnablaの対応版が3.8〜3.10なのでpipではインストールできない。
なのでnnablaを使いたい場合、前のOS使えば比較的簡単にはいるが、
今回は新しいOSに入れるため少し苦労するのでインストール方法をまとめておきます。
まずは、ソースからインストールしてみる。
git clone https://github.com/sony/nnabla
でソースを持ってこれます。
これをコンパイルするにはcmakeでmakefileを作り、makeするとインストールモジュールを作ることができる。
具体的には
gitで展開したフォルダに、CMakeLists.txtがあるのでBuildフォルダを作成してBuildフォルダから
cd Build
cmake ../
でMakefileを作ってくれる。
この際に様々なプログラムを使用するようで最終的にはラズパイOSにcythonを入れておく必要がある。
で、最終的なインストールモジュールを作る際にcythonで操作する部分がエラーを起こして止まる。
(どうもインストールされるバージョンの差?かも知れない)
ということで、ソースからのコンパイルは諦める。
なのでサポートされているバージョンのPythonをソースからインストールする。
その際必要になるモジュールは、pyenvで利用されるものにnnablaで必要になるものを加えたものを予めインストールしておき、
ソースをpython.orgからダウンロードします。
sudo bash
apt install build-essential libffi-dev libssl-dev zlib1g-dev liblzma-dev libbz2-dev libreadline-dev libsqlite3-dev libopencv-dev tk-dev libhdf5-dev
tar xovfz Python3.9.15.tgz
cd Python3.9.15
./configure
make
make install
以上でPython3.9.15のインストールが環境するので
pip3.9 install nnabla
インストールがが完了する。