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データを一元管理する「ERP」とは?

Last updated at Posted at 2021-11-03

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YouTubeのBOXIL CHANNELさんの動画を参考に記事を書いております。大変分かりやすくERPについて説明してくださっているので、動画で学びたい方は一番下にある参考文献からアクセスしてください。

ERPって何?

ERPとは、Enterprise Resources Planning の略です。企業経営の基本となる資源要素(ヒト・モノ・カネ・情報)を適切に分配し有効活用する計画=考え方を意味します。もう少し簡単に説明するとERPとは「自社の経営情報のほとんどすべてを集約するデータベース・データシステム」の総称です。日本では「統合基幹業務システム」や「基幹系情報システム」などと呼ばれています。

部門や業務別に専門のシステムを導入している企業にとって、それぞれの管理を一元化に行えるため、基幹業務の効率化や経営戦略決定に役立ちます。
(ex. 会計ソフト、給与計算システム、在庫管理システム、人材管理システム)

ERPの活用プロセス

①ITによって多くの情報を集約

営業情報・物流情報・経理情報・財務情報など、企業内に点在しているあらゆる情報をIT化により一元管理する

②経営状態を定量的に把握する
③現場の課題を解決していく

ERPがユーザーに提供しているシステム

1.財務会計管理
2.予算管理
3.販売管理
4.購買管理
5.倉庫・在庫管理
6.顧客管理
7.営業支援管理
8.プロジェクト管理
9.人材管理
10.マーケティング管理
11.Eコマース
12.ビジネスインテリジェンス(BI)

このようなシステムのなかから、自社に必要な機能を搭載しているEPRを選びます。

ERPの導入形態4つ

ERPとは「生産・在庫管理の手法」であり、MRP(Manufacturing Resource Planning / 資材所要計画)の考え方を企業経営向けに発展させた概念です。MRPとは資源を有効活用し、より効率の良い生産計画を立てるための生産管理手法のことです。企業が有する資源の活用、生産能力を最適化する管理手法の一つとされています。

ERPには「統合型」や「コンポーネント型」などのいくつかの導入形態があり、ERPの導入を検討する際には、どの形態が適しているかを事前に把握する必要があります。

導入形態①【統合型】

「販売」「会計」「在庫」「人事」それぞれのデータベースを分けずに企業内のデータを一つに統合して管理します。情報共有化や社内での仕事の連携を効率化することが可能です。さらに、データが統合されているので、リアルタイムで確認でき、経営層も的確な判断が容易になります。

導入形態②【コンポーネント型】

ERPの新規導入の際、既存の業務システムがあることが原因で導入をためらうことも多々あります。コンポーネント型のERPであれば既存業務システムの最適化が目的なので、既存の業務システムがあっても導入検討が可能です。既存システムとの連携ができるため、情報システムの強化や業務効率化が期待できます。

導入形態③【業務ソフト型】

ERP導入の検討において、社内のすべてのデータを一つにしてまで管理する必要はないというケースがあります。「管理会計」や「発注管理」など、特定分野の業務だけのシステムに対応できれば良いと考える企業もあります。そのような場合、業務ソフト型が適しています。特定分野のみに対応しているため、比較的費用が安く、導入も容易です。

導入形態④【クラウド型】

グローバル化や環境の多様化など、ニーズの変化は常に起こっています。こうしたニーズの変化に対応するには、従来のERPでは「コスト」「人的リソースの増加」などの課題があります。そのため、現在では導入の柔軟性が高い「クラウドサービス型」のERPが主流になっています。

ERPの導入メリット3つ

導入メリット①【情報の一元管理】

一般的に「経理の情報は経理のシステムで、営業の情報は営業のシステムで...」というように、別々で管理していますが、ERPではまとめて管理ができます。情報を一元化し、多くの部署で情報を横断的に共有することでデータ共有にかかっていた時間が少なくなります。さらに、全社的なデータ活用が可能です。部門や業務ごとに別のシステムを導入している場合、各システムの数字が合わないなど、擦り合わせや修正作業が必要になります。しかし、ERPでは整合性のとれた精度の高い情報をまとめて管理できるので効率的です。

導入メリット②【迅速な意思決定が可能】

ERPを導入すると社内のさまざまな経営情報が集約されます。「売上データ」「在庫データ」「営業実績」などの経営管理に必要な情報を一元管理することで、より迅速で正確な意思決定を行うことが可能になります。さらに、多くのERPでは経営分析機能が搭載されています。ERPに蓄積された膨大なデータを瞬時に集計・分析することが可能です。データの集計や分析の時間を大幅に削減し、より迅速な企業経営の意思決定へとつながります。

導入メリット③【顧客満足度の向上】

「営業実績」「顧客管理」などの情報を共有することでより迅速な対応が可能になります。緊急の発注があった際も他部署へ問い合わせることなく対応できるので、顧客を待たせることなく、満足度の向上につながります。カスタマーサポートの体制が充実しているERPを導入することで顧客対応が迅速になり、精度が向上します。

まとめ

ERPとは

営業・販売・物流・経理・財務など、企業内に点在しているあらゆる情報をIT化により一元管理するシステム

ERPは4種類

統合型・コンポーネント型・業務ソフト型・クラウド型

ERP導入のメリット

  • データへのアクセスが速くなり、社内での作業や迅速な意思決定が可能
  • 顧客対応の精度も上がり、顧客満足度の向上も見込める

【参考文献】

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