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SPSS ModelerでClickHouseに接続する(Windows)

Last updated at Posted at 2022-06-29

SPSS Modeler 18.4からClickHouseがサポートされました。
接続テストをしてみました。

  • テスト環境

    • Modeler 18.4
    • Windows 11
    • ClickHouse 22.3.7.28
    • ClickHouse ODBC Driver Release 1.1.10.20210822
  • 修正履歴

    • 制約についての記述を追加

*サンプルストリーム

1. ODBCのセットアップ

以下の手順でODBCをセットアップします。SDAPにはODBCドライバーがないのでNativeのODBCドライバーを使います。

ClickHouseにWindowsのODBCで接続する - Qiita

2. Modelerからの接続

データベースのエクスポートノードかインポートノードで<新規データベース接続の追加...>を選びます。

image.png

1で登録したデータソースを選び、ユーザーとパスワードを入力して「接続」ボタンをクリックします。
image.png

接続ができましたら「OK」で閉じます。
image.png

3. データの書きだし

SQLプッシュバックを確認するためにストリームのプロパティの「オプション」タブの「ログとステータス」でSQLメッセージをロギングするチェックを付けます。

image.png

データベースのエクスポートノードで「テーブル名」を指定して「実行」をクリックします。

image.png

実行後メッセージを確認するとCREATE TABLEしてINSERTしていることがわかります。
image.png

CREATE TABLE `COND3N_J1000` 
( `機械ID` UInt32,`経過時間` UInt32,
`温度` UInt32,`電力` UInt32,`メッセージ` String ) 
ENGINE = MergeTree() ORDER BY tuple()

4. データの読みだし

データベースのインポートノードで「データソース名」と「テーブル名」を指定して、テーブルノードを「実行」します。
image.png

正しく読むことができました。日本語の列名やデータも読めています。
image.png

実行後メッセージを確認するとGROUP BYがプッシュバックしていることがわかります。
image.png

5.制約について

3つの制約がマニュアルに記載されています。

5.1 SQLプッシュバックは時間タイプではサポートされていません(ClickHouseに時間タイプがないため)

一通りのデータ型をテストしてみます。時間型も入っています。

image.png

時間型の列はVARCHAR(32)で定義されました。

image.png

CREATE TABLE `データ型テスト` ( 
`INT` UInt32,
`FLOAT` Float64,
STR1 String,
STR2 String,
`DAY` Date,
TS DateTime,
`TIME` VARCHAR(32) ) 
ENGINE = MergeTree() ORDER BY tuple()

プレビュー結果は以下のようになりました。
image.png

5.2 SQLプッシュバックは、データベースエクスポートノードのマージ機能(UPSERT)ではサポートされていません

DBエクスポートノードには、「テーブルに結合」というUPSERTの機能があります(たいていは洗い替えしてしまうので、あまり使っている話は聞いたことがないのですが)。この機能がサポートされていません。「HY010 [Microsoft][ODBC Driver Manager] 関数シーケンス エラーです。」のエラーになりました。

image.png

image.png

5.3 日付のベースラインは1970-01-01です

日付型の起点がModelerは1900-01-01ですが、ClickHouseは1970-01-01です。そのため1970より古いデータが入りません。

1900-01-01のデータを入れてみます。
image.png

自動的に1970-01-01のデータに変換されました。
image.png

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