実際にあった scala.App の怖い間違い

今日見たかもしれない話。

Scala を学び始めると比較的最初の方に出て来るであろう scala.App ってありますね。 継承すると def main() を定義しなくて良いやつ。

object Main extends App {
  println("Hello World")
}

main() 関数が生えるので、次のように実行できます。

Main.main(Array()) // Hello World が印字される

これで App の使い方は覚えました。

さて、次のように同じような object が２つあったとします(Main1 と Main2)。

object Main1 extends App {
  def printClassName(): Unit = println("Main1")

  println("Start")
  printClassName()
  println("Finish")
}

object Main2 extends App {
  def printClassName(): Unit = println("Main2")

  println("Start")
  printClassName()
  println("Finish")
}

似たような処理が複数箇所にあるのは良くないので、共通の親クラス(SuperMain)にまとめます。

trait SuperMain extends App {
  def printClassName(): Unit

  println("Start")
  printClassName()
  println("Finish")
}
object Main1 extends SuperMain {
  def printClassName(): Unit = println("Main1")
}
object Main2 extends SuperMain {
  def printClassName(): Unit = println("Main2")
}

… さて、何を間違ったでしょうか？