4
2

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

More than 5 years have passed since last update.

ラテン語プログラミングAdvent Calendar 2013

Day 12

コンソールでラテン語を勉強する。

Last updated at Posted at 2013-12-12

あるいは、WORDS の思い出。

William Whitaker 氏の [WORDS] (http://en.wikipedia.org/wiki/William_Whitaker's_Words) に出会わなければ、私はラテン語を勉強すること
はなかったかもしれない。

ラテン語の複雑な活用・屈折のパターンは、見るからにプログラムで解析でき
そうに見える。コンソールからWORDS を立ち上げて実際にラテン語
の単語を入力すると、たちどころにその原形や屈折・活用の解析結果を表示し
てくれる。ラテン語を読むとき、この機能は大変重宝した。

氏は米国空軍に在籍中は有名なプログラマであったらしく、Ada の開発に携わっ
ていた。WORDSは氏の退職後(退職時の階級は大佐)に作成された。そのため、
WORDSもまたAdaで書かれている。

コンソールでラテン語が解析できるため、その上に様々なスクリプトを書
いて、自分のUIを作ることができた。これを使って、Emacs のLookup に、
WORDS用の[エージェント] (https://github.com/lookup2/lookup2/blob/master/lisp/ndlatin.el) を作成し、
Emacsのバッファにラテン語原文を入れ、学習メモをはさみつつラテン語を読み
込んでいた。

氏は、2010年に [鬼籍] (http://www.legacy.com/obituaries/mywesttexas/obituary.aspx?n=william-whitaker&pid=147336402) に入られた。

しかし、氏のプログラムは未だに広くラテン語学習者に使われている。

一例を挙げれば、Macのラテン語辞書プログラム [Interpres] (https://sites.google.com/site/erikandremendoza/) もWORDSの上にUIをか
ぶせたものだ。アプリケーションフォルダの奥深く、
/Applications/Interpres.app/Contents/Resources/words には、氏の開発した
コマンドラインツールがそっくりそのまま入っており、コンソールから呼び出
して利用することが出来る。

そのソースコードと Windows/Mac用の [バイナリ] (https://github.com/dsanson/Words/tree/master/binaries) は、Interpres の作者によって [github] (https://github.com/dsanson/Words) に公開されている。

4
2
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
4
2

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?