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コンソールでラテン語を勉強する。

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あるいは、WORDS の思い出。

William Whitaker 氏の WORDS に出会わなければ、私はラテン語を勉強すること

はなかったかもしれない。

ラテン語の複雑な活用・屈折のパターンは、見るからにプログラムで解析でき

そうに見える。コンソールからWORDS を立ち上げて実際にラテン語

の単語を入力すると、たちどころにその原形や屈折・活用の解析結果を表示し

てくれる。ラテン語を読むとき、この機能は大変重宝した。

氏は米国空軍に在籍中は有名なプログラマであったらしく、Ada の開発に携わっ

ていた。WORDSは氏の退職後(退職時の階級は大佐)に作成された。そのため、

WORDSもまたAdaで書かれている。

コンソールでラテン語が解析できるため、その上に様々なスクリプトを書

いて、自分のUIを作ることができた。これを使って、Emacs のLookup に、

WORDS用のエージェント を作成し、

Emacsのバッファにラテン語原文を入れ、学習メモをはさみつつラテン語を読み

込んでいた。

氏は、2010年に 鬼籍 に入られた。

しかし、氏のプログラムは未だに広くラテン語学習者に使われている。

一例を挙げれば、Macのラテン語辞書プログラム Interpres もWORDSの上にUIをか

ぶせたものだ。アプリケーションフォルダの奥深く、

/Applications/Interpres.app/Contents/Resources/words には、氏の開発した

コマンドラインツールがそっくりそのまま入っており、コンソールから呼び出

して利用することが出来る。

そのソースコードと Windows/Mac用の バイナリ は、Interpres の作者によって github に公開されている。