HDDのフォーマット
ArchLinux インストール覚書から始まる一連のシリーズとして、自宅サーバの構築とその過程を綴ってきました。そこではちょっと珍しい試みとしてHDDをbtrfsでフォーマットし、その上にArchLinuxをインストールしてみました。btrfsを選んだのは、現状でもそれなりに安定していて、今後の発展が楽しみだ、と判断したからです。
ところが今年の8月くらいでしょうか、Red Hat がbtrfsから手を引く?とかいうニュースがありました。どうもbtrfsには逆風が吹いているようです。こうなると、私もサーバ構築に当たってはbtrfsはやめた方がいいのかなぁ…と考えてしまった次第です。ろくすっぽ稼働どころか構築も進んでいませんし、引き返すなら今の内かと。
かと言って普通にlvmでは面白くありません。ストレージのsnapshot機能は必須と考えるのでext4とかxfsとかもイヤです。
というわけで、ZFS on Linux を使ってみる事にしました。手順が面倒臭くなるので避けてたんですが、こうなったら仕方がありません。手間を掛けます。頑張ります。我が家のNASはFreeNASでして、ZFSで統一しとけば面白い連携も実験できるかも知れませんしね。
余談ですが、何というか、ライセンス問題に阻まれて優秀な技術を自由に手軽に使えないこの状況は、どうにかなりませんかね。ストールマンさんはZoLに関しては自己責任でいいんじゃね?発言をされているようですが、Oracleの沈黙が不気味です。まぁ、会社が発言しちゃうと責任問題が付いて回るので、現状を黙認しようとしているだけだ、と考えたい所ではありますが…
マシン環境
2つ試みる事にしました。
- VirtualBox に UEFI の設定で仮想マシンを構成、ここにインストール
- 今まで構築してきた物理マシン Inspiron 530s (こいつはBIOS)に再インストール
前者は、UEFI対応やZFS on Linuxインストールの手順確認が目的です。自宅サーバとしては後者が本命です。
やりたい事
ArchLinux インストール覚書に書いた漠然とした夢に基づいて色々と動いてきた経験を踏まえて、今後やりたい事を挙げてみます。
- FreeNASとはiSCSIではなくてNFSでストレージを共有
-
超軽量仮想環境 cage
をZFS上に構築 - 家庭内ネットワーク環境の整備: DNSサーバ、メールサーバ、HTTPサーバ
- データの自動バックアップシステムの確立
- WebDAVサーバの構築
- CalDAVサーバの構築
- 個人的なメモ書き共有システムの開発
- メモ書きシステムの充実
- 超軽量仮想環境 cageの充実
その後は当分、最後の2つの充実ですかね。その管理もメモ書きシステムにお任せにしたい。
やりたい事・2020/07/11
もう3年も経ってまだサーバーが確立してないとか、何の冗談ですかね…
一応、下記の順番で導入したい(Gitを除く)
- バージョン管理
- 基本はSubversion
- 私はgit嫌いなのでなるべく使いたくないが、GitLabは使い勝手がいいのでもしかしたら入れるかも
- Subversionで
/etc
管理 - DNSとして軽量と噂のUnboundを導入
- アカウント管理関係の整備
- Kerberosでユーザー認証を中央管理
- LDAPでログイン情報を中央管理
- SSSDでオフライン認証
- DHCPサーバ冗長化
- メール
- DovecotでIMAPサーバ(sendmailの時は、maildirの関係で先にDovecotを立てた方が良さそうな印象だったが、postfixだとどうだろう)
- postfixでメール送信サーバ(sendmailはもういいかな、やはり世間標準の方がいいような気がしてきた)
- httpサーバ
- nginx
- WebDAV
- RDBサーバ
- PostgreSQL(MySQLよりPostgreSQLを弄ってみたい、SQL標準に正しく準拠してるようだし)
- CalDAVサーバ、何を使うかは現在検討中
ここまで来たらDockerを入れたい、コンテナを利用したデプロイシステムの研究!
で、Dockerの何たるかを把握したら、自作の超軽量仮想環境 cage
をZFS上に構築ですな。