信頼度成長曲線とは
ソフトウェアのテスト段階で、発見されたバグの累積数をグラフ化したもの。
縦軸: 累積バグ発見数
横軸: テスト時間やテストケース数
テストの進行とともに、バグの発見状況(品質の推移)を可視化するために用いる。
バグ曲線の特徴
テスト進行に伴い、一般にS字型の曲線を描く。
- 初期段階
- バグの発見数は少ない(テスト環境が整っていない、または準備不足のため)。
- 中盤段階
- テストケースが充実し、一定の割合でバグが見つかるようになる。
- 終盤段階
- ソフトウェアが安定し、発見されるバグは減少し、最終的にはほぼゼロになる。
バグ曲線の活用方法
- 品質推定
- テスト初期からの曲線を見て、今後のバグの出現傾向を予測可能。
- 序盤で多くのバグが発見された場合、品質が低いことを疑う。
- 序盤のバグが極端に少ない場合、テストケース不足を疑う必要がある。
- バグ管理の目安としての活用例
- プロジェクト固有の目標(テストケース数の5%程度など)を設定。
- 目標値よりも大幅に多いバグが見つかれば、プログラムの設計・実装を再検討。
- 目標値を大幅に下回れば、テスト計画・テスト設計を再検討。
バグ曲線活用時の注意点
- 曲線はあくまでも傾向を表す指標である。
- プロジェクトごとの特性に応じて適切な目標を設定することが必要。
- 単独の指標として用いるのではなく、他の品質管理手法とも併用する。