きっかけ
英会話、プログラミング、ダイエットなどなど、あらゆる挫折を繰り返してきた私は「自分は何をやっても挫折する」と諦めていました。
そんななか、某有名大卒の友人による英語習得のための「セルフカリキュラム」にふれる機会があり、私は衝撃を受けました。
彼は英語習得のために、はてぶ1000件以上の英会話サイトをまとめ、そこの情報を元に勉強法をまとめ、コンテンツを選んでリスト化し、無理のない日々のプランを立て、自分が学習に飽きてしまうことも想定し、番外編としてゲーム感覚で遊べるアプリまで用意していました。
それまで私が立てていたプランといえば「1日3時間で1ヶ月100時間」などという愚かすぎる学習計画でした。
再度プログラミング習得のため発起した私は、彼のカリキュラムを思い出し、以下を前提として周到に計画をすることにしました
- 楽しくなければ続かない
- がんばらない
どうしても挫折したくない私は、まず本を手に取る前に、多くの時間を割いて「セルフカリキュラム」を作成することにしました。
セルフカリキュラムとは?
「セルフカリキュラム」とは私の造語です。意味としては「語学やプログラミング習得など長期間の学習の前に、目的やレベルに合わせた内容、支援方法などを総合的に自分自身で計画すること」と定義します。
スクールへ通うなら運営側がカリキュラムを用意しているはずですが、独学の場合は自分自身でカリキュラムを作成します。
なぜセルフカリキュラムが必要か?
飽きさせない、迷わせない
学習を「楽しいもの」にするために、自分が興味をもって取り組めるコンテンツ(教材)やレビューの良いコンテンツをできるだけ多くリストアップしておく必要があります。「飽きたら違う教材に変える」「次のステップの度にいちいち迷わない」ためです。
無理のないマイペースを維持する
学習目的は人それぞれですが、「早く習得すること」より「挫折しないこと」の方がはるかに重要です。頑張れば早く目標達成できるかもしれませんが、頑張ることによって「挫折」のリスクは高まります。セルフカリキュラムはゴールまでの道筋(プロセス)と距離(時間)を把握し、自分の無理のないペースを維持するためペースメーカーとなります。
視野を広く保つ
視野を広く保つためにもセルフカリキュラムは重宝します。プログラミング言語の習得などはエラーの連続です。自分で問題解決できない場合も多々あります。問題の深みにはまるほど、視野が狭くなってしまいますが、解決の糸口は「質問サイトを利用する」「専門家へ聞く」「ペンディングする」など、いろんな選択肢を予め用意しておくことで、苦痛の時間を減らします。
セルフカリキュラムの作り方
わたしがPythonを勉強する前にTrelloで作成したセルフカリキュラムをご紹介します。
https://trello.com/b/anfpnbP0/%E3%82%BB%E3%83%AB%E3%83%95%E3%82%AB%E3%83%AA%E3%82%AD%E3%83%A5%E3%83%A9%E3%83%A0%EF%BC%88python%E7%B7%A8%EF%BC%89
①興味のあるコンテンツ、レビューの高いコンテンツをとにかくたくさん集める
良質なコンテンツを多く集める
書籍の場合はレビューを見る、eLearningや動画コンテンツはまとめサイトやはてブを参考にします。
いろんな種類のコンテンツを集める
上のカリキュラムでは、種類を「動画」「e-Learning」「ゲーム」「書籍」「質問・メンター」「勉強会」「アウトプット」「記事」の8種類に分類しタグ付けしています。これは「飽きない」ためでもありますが、理解度と学習定着率を照らし、効率良く学ぶためでもあります。詳しくは下に記載しております。
②成長レベルを分類
ほとんどのコンテンツには「ターゲット」があります。自分の成長に合わせて教材を選ぶことが重要です。
ターゲットには大きく分けて「入門者向け」「初心者向け」「中級者向け」「上級者(専門家)向け」の4種類になります。
自分がどこを目指しているのか目標を立てて、入門からステップアップするようにターゲットごとにリスト化します。
成長レベル事例
- 入門ステップ 習得後にできることを調べ、やりたいことをまとめる
- 初心者ステップ 基礎文法などを学ぶ
- 中級者ステップ 応用する
- 上級者ステップ 自分の実用的な科目を学ぶ
③コンテンツ種類に合わせて効率よく学ぶ
媒体による学習定着率の違い
ラーニングピラミッドを元に、コンテンツ種類を学習定着率順に並び替えます。
1)講義を受ける-5%
2)「書籍・記事」資料や書籍を読む-10%
3)「動画」視聴覚(ビデオや音声等による学習)-20%
4)「e-Learning、ゲーム」実演を見る-30%
5)「勉強会」他者と議論する-50%
6)「アウトプット・課題」実践による経験、練習-75%
7)「質問・メンター」他者に学んだことを教える-90%
理解の度合いでコンテンツを選ぶ
「書籍」を読んで、「動画」を観て、「ゲーム」、をして、というように必ず上のステップを踏む必要はありません。
むしろ「実演を見る-30%」までは主にインプットが中心なので、はじめから「動画」を観たほうが学習定着率は上がるかもしれません。理解できていないと感じてたら、ステップを戻ることも重要です。どちらにせよ、理解度や学ぶもの、個人の好みによって適切なコンテンツは異なるので、いろいろな種類を用意しておくことが重要です。
最終的に6)7)まで到達できれば、次のレベルへ
学習したことを定着させるために「何かをカタチにする」「発信する」ことが重要です。4)で終わりではなく、6)7)のステップも見据えた学習プランを立てましょう。
まとめ
挫折しなければ必ずゴール(習得)はやってきます。
繰り返しになりますが、大切なのは「飽きさせない」「迷わせない」ことです。
挫折しないための準備として「セルフカリキュラム」を作成することをおすすめします。