ARの教科書まとめ
第一章
ARの目標
ARは物質世界に直接、情報を提示することが目的としている点で、全てコンピュータ上に表示されるVRとは異なる。
そのため、現実世界と仮想世界の橋渡しをすることが最大の目標である。
ARのインタラクティブ性
よくARやVRなどで使用されるインタラクティブ性とは人とコンピューターがインターフェイスで強く結びつきフィードバックループを繰り返すことである。(ARのフィードバックループの主な要素は後述)
利用する側がARシーンを能動的に享受する。
ARシステム側は逆に利用者の視点や姿勢をトラッキングすることで利用者の状態と入力を受け取る。それと、現実世界における仮想コンテンツの中身とその位置姿勢を紐付けることで視覚情報を提供する。
ARの定義
- 現実と仮想の組み合わせである。
- 実時間で動作する応答性を備えている。
- 3次元的に整合性が取れているもの
注意点
ARというと視覚情報(現実世界に仮想コンテンツを表示すること)だと認識している方が多いが、広義の意味でAR(拡張現実)は視覚メディアにとらわれるものではない。
聴覚や味覚など、さまざまな現実世界を拡張する手段として用いられる。
ARに必要な3つの構成要素 + 1
- トラッキング機能(実世界で利用者の位置を決定する機能)->これらで位置を決定し実世界モデルを生成する。
- 登録機能(可視化機能で作られた仮想世界モデルとトラッキング機能で生成された実世界モデルを同じ座標系に落とし込む機能のこと)
- 可視化機能(仮想コンテンツの位置合わせから現実世界への表示を行う機能)
四つ目
- 空間モデル(現実世界と仮想世界の情報)を保存する機能(データベース)
ARは上記の機能をARに適応したデバイスで行い、フィードバックループすることで視覚情報を提供する。