5月中旬からRuby on Rails(以下、rails)の学習を始めて、超標準的なチャットアプリ制作~デプロイまでを一通り経験したので、自身の備忘録として手順を整理していきたいと思います。
私が行ったRailsでのチャットアプリ制作は以下のような流れです。
7回に分けてチュートリアル作成します。
1 Macでの開発環境構築(MacOS Catalina)
2 Railsでアプリの雛形作成
3 フロント画面の実装(hamlとsass)
4 ログイン機能実装
5 グループ機能実装
6 メッセージ機能実装
7 Ajax非同期通信の実装
Ruby on Rails 開発環境の構築
初めにMac(MacOS Catalina)での環境構築手順を整理します。
◉Command Line Toolsの導入
Command Line Tools = ソフトウェアをコマンドライン(ターミナル)で動かすためのツールです。
ログインシェルをzshにするため、ターナルで下記のようにコマンドを実行します。
# zshをデフォルトに設定
% chsh -s /bin/zsh
# ログインシェルを表示
% echo $SHELL
# 以下のように表示されれば成功です。
/bin/zsh
Command Line Toolsをインストールします。
% xcode-select --install
◉Homebrewの導入
Homebrew = ソフトウェアの管理ツールです。
Homebrewインストール手順です。
# ホームディレクトリに移動
% cd
# ホームディレクトリにいるかどうか確認
% pwd
# Homebrewの導入(処理に時間がかかる)
% ruby -e "$(curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/Homebrew/install/master/install)"
# バージョン確認
% brew -v
Homebrew "バージョン"
# 最新の状態にする
% brew update
# 権限の変更
% sudo chown -R `whoami`:admin /usr/local/bin
◉最新のRubyを導入
# rbenv と ruby-buildをインストール
% brew install rbenv ruby-build
# どこからでも使えるようにする
% echo 'eval "$(rbenv init -)"' >> ~/.zshrc
# 設定ファイルの修正を反映
% source ~/.zshrc
# readlineの導入(日本語入力のため)
% brew install readline
# どこからでも使えるようにする
% brew link readline --force
Rubyのインストールします。(時間がかかります)
% RUBY_CONFIGURE_OPTS="--with-readline-dir=$(brew --prefix readline)"
% rbenv install "バージョン"
インストール後の手順です。
# バージョンを指定してデフォルトのrubyから変更
% rbenv global 2.6.5
# 設定の変更を反映
% rbenv rehash
# バージョンの確認
% ruby -v
◉MySQLの導入
MySQL = データベース管理ツール
# MySQLのインストール
% brew install mysql@5.6
# 自動起動設定
% mkdir ~/Library/LaunchAgents
% ln -sfv /usr/local/opt/mysql\@5.6/*.plist ~/Library/LaunchAgents
% launchctl load ~/Library/LaunchAgents/homebrew.mxcl.mysql\@5.6.plist
# MySQLコマンド導入
% echo 'export PATH="/usr/local/opt/mysql@5.6/bin:$PATH"' >> ~/.zshrc
% source ~/.zshrc
# MySQLコマンドを試す
% which mysql
# 以下のように表示されれば成功
/usr/local/opt/mysql@5.6/bin/mysql
MySQLの起動確認です。
# MySQLの状態を確認
% mysql.server status
# 以下のように表示されれば成功
SUCCESS! MySQL running
◉Railsを導入
Rails(アプリケーションフレームワーク)はRubyのGemなのでbundlerでインストールします。
# bundlerのインストール
% gem install bundler
# railsのインストール(時間がかかる)
% gem install rails --version='6.0.0'
# rbenvの再読み込み
% rbenv rehash
# railsのバージョン確認
% rails -v
Rails "バージョン"
(後にrails newコマンドで指定します)
◉Node.jsの導入
JavaScriptでサーバーサイドの処理を可能にさせるプログラムです。
Railsで非同期通信を行う際、JavaScriptを使用します。
Homebrewでインストールします。
(already installedのエラーは無視でOK)
# node.jsをインストール
% brew install nodejs
# バージョン確認
% node -v
◉yarnの導入
JavaScriptのパッケージマネージャです。
Node.js上で動作してJavaScriptのライブラリを管理します。
同じJavaScriptのパッケージマネージャでnpmがありますが、
yarnはnpmを改良したものという位置付けのようです。
# yarnをインストール
% brew install yarn
# yarnのバージョン確認
% yarn -v
以上、Ruby on Railsにおける開発環境構築は完了です。