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Google OR-ToolsをVisualStudio2019でビルドしてみる

Last updated at Posted at 2020-01-06

Google OR-ToolsをVisualStudio2019でビルドしてみる

Google OR-Tools を利用してみたかったのでVisualStudio2019でビルドしてみたのでメモをまとめておきます。

事前準備

stableコードの取得とサンプルプログラムの実行

基本的には、or-toolsのgithubの資料にある通りだが、私の環境だけなのか、上手くビルドできなかった所がありました。

  1. コードの取得
    デフォルトブランチがstableなので、そのままgit clone。
    git clone https://github.com/google/or-tools.git
  2. cmakeコマンドでコード生成する
mkdir build
cmake -G "Visual Studio 16 2019" -DBUILD_DEPS=ON ..

実はこれだけだとProtobufライブラリのテストコードのビルド付近でコケます。そのため、今回はビルドがコケる理由は一旦置いておいて、SKIPさせるために以下を行いました。
3. ProtobufライブラリのBUILD_TESTをOFFに
 image.png
再度、上記cmakeコマンドを実行します。今度は、この-Dprotobuf_BUILD_TESTS=OFF がcmakeに渡されて該当のコケる処理をSKIPしてくれるため、めでたくortools.slnが同buildディレクトリに生成されます。
4. ortools.slnをVisualStudio2019で開き、ソリューションをビルド
5. Debug実行してみる
サンプルコードも一緒にビルドされるためrandom_tsp.exeをDebugモードで起動してステップ実行してみます。
デフォルトではALL_BUILDプロジェクトがスタートアッププロジェクトに設定されているので、random_tspに変更する必要があります。
random_tspのプロジェクトをソリューションエクスプローラー内で右クリックして「スタートアッププロジェクトに設定」を選択します。その後は、Debugger実行をメニューで選べば以下の様にVisualStudio2019のステップ実行が確認できます。

おわりに

Google OR-Toolsで最適化問題を解きたいと考えている人も多いと思います。Apache License 2.0で提供されています。Windowsアプリ開発者も積極的に利用できると良いですね。:smiley:
ローカル環境でVisualStudio2019上でビルドできたので、高機能なIDEの機能を活用してコード理解を深めることにつながればと思います。それにしてもProtobufがテストコードのビルドでコケるのは私の環境のせいなのか?時間があるときに原因を追究してみよう。

参照元

次回

今回ソースコードからビルドしたortools.libを利用してC++サンプルプログラムを別プロジェクトとして作成してみましょう。

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