使い勝手、注意事項

変換後PDFの再現度はソコソコ。ページ・印刷設定はまず再現されない。PrimoPDFとかのレベルを期待してはダメ。
変換処理速度はそんなに期待できない。PHPExcelと同レベルの遅さかと（体感）。ファイルサイズが数MBを超えだすと1minでもキツそう。
LibreOfficeインストールに2GB程度はディスク容量が必要。

顧客要件（プレビューの再現性）が厳しい場合のPDF変換には正直、導入しづらい、、、
でも、Word/Excel/PowerPoint全てに対応できる点が◎

作業時にハマったポイント

libreoffice-packageのインストール

wget,rpmコマンドを使いこなしている人は大丈夫。yum installに普段頼りきりだとハマりそう。

font-dataのインストール

linux環境でのゴシック、明朝fontなどの使用を意識できている人は大丈夫。

PHPでのコマンド実行

apacheユーザ・環境変数の設定がキッチリされていれば、すんなり実行できるかも。
コケた場合はwarning・error-log出力などの手がかりなく、超ハマっちゃいました。。。

作業手順

libreoffice-packageのインストール

packageがyum管理下にあるなら、↓で一発。

# yum install libreoffice libreoffice-langpack-ja

ない場合は↓。　（自分でダウンロード、インストールする。）

# cd /tmp
# wget http://download.documentfoundation.org/libreoffice/stable/5.0.4/rpm/x86/LibreOffice_5.0.4_Linux_x86_rpm.tar.gz
# wget http://download.documentfoundation.org/libreoffice/stable/5.0.4/rpm/x86/LibreOffice_5.0.4_Linux_x86_rpm_langpack_ja.tar.gz
 
# yum install libXinerama.so.1
# yum install libGL.so.1
 
# tar zxvf LibreOffice_5.0.4_Linux_x86_rpm.tar.gz
# cd LibreOffice_5.0.4.2_Linux_x86_rpm/RPMS/
# rm libobasis5.0-gnome-integration-5.0.4.2-2.i586.rpm
# yum install *.rpm
 
# tar zxvf LibreOffice_5.0.4_Linux_x86_rpm_langpack_ja.tar.gz
# cd LibreOffice_5.0.4.2_Linux_x86_rpm_langpack_ja/RPMS
# yum install *.rpm

以下のコマンドが通ればインストールOK。

# /opt/libreoffice5.0/program/soffice.bin --help

補足、苦しんだトコ

libobasis5.0-gnome-integration-5.0.4.2-2.i586.rpmは、依存関係の解消がメンドクサくて断念。GUI機能向けだし、今回のコマンド実行には支障がないためインストール対象から除外した。。

font-dataのインストール

# wget http://dl.mojikiban.ipa.go.jp/IPAmjMincho/ipamjm00301.zip
# unzip ipamjm00301.zip
# cd ipamjm00301
# mv ipamjm.ttf /usr/share/fonts

以下のコマンド結果リストに「IPAmjMincho,IPAmj明朝:style=Regular」があればOK。

#fc-list

補足

WindowsPC内からMSフォントを持ってきても実行できるが、ライセンス違反なのでやらない。

PHPでのコマンド実行

sample.php

exec("export HOME=/tmp;/opt/libreoffice5.0/program/soffice.bin --headless --convert-to pdf --outdir /home/s3_bucket/image /home/s3_bucket/image/master.doc");

↑の感じで実行できます。
サンプルだと/home/s3_bucket/image/master.pdfファイルが生成されます。