AWSでLAMPサーバの構築をする
はじめに
AWS上でEC2インスタンスの作成をした後に、LAMPサーバの構築をする手順です。
手順自体はAWS上の公式チュートリアル通りに実行していきます。実際に自分が実行した際に調べたコマンドの意味などの備忘録のようなものです。Linux のコマンドの意味について、適宜解説を入れます。
*LAMP・・・L(Linux )A(Apache)M(MySQL or MariaDB)P(PHP)
前提条件
- Amazon EC2インスタンスを作成し、起動できる
- インスタンスに接続できる
- 以降の手順では、接続した状態から開始
構築手順
1. ソフトウェアパッケージのバージョン確認
インスタンスでソフトウェアの更新をするためのコマンドを実行し、すべてのソフトウェアパッケージが最新の状態であることを確認します。
[ec2-user ~]$ sudo yum update
コマンド | 意味 |
---|---|
sudo | 指定したユーザでコマンドを実行(デフォルトではroot権限者で実行) |
yum | パッケージを取得してインストールorアップデート |
update | パッケージをアップデート |
構文
・yum・・・yum [option] [command] [package ]
よって、上記コマンドは
すべてのパッケージをアップデートしてください。
という意味のコマンドになります。
また、コマンドを実行すると、アップデートするかどうか聞かれることがあります。この返答を省略するためには[option]の位置に-y
を入れ実行をします。
2. LAMP MariaDBとAmazon Linux 2 PHPパッケージの取得
Lamp-mariadb10.2-php7.2とphp7.2Amazon Linux Extrasリポジトリをインストールして、MariaDBとPHPパッケージを取得する。
[ec2-user ~]$ sudo amazon-linux-extras install lamp-mariadb10.2-php7.2 php7.2
コマンド | 意味 |
---|---|
install | パッケージをインストール |
3. Apacheウェブサーバー、MySQL、PHPパッケージのインストール
LAMPサーバのうちの、A(Apache)M(MariaDB)P(PHP)をインストールします。
[ec2-user ~]$ sudo yum install -y httpd mariadb-server
コマンド | 意味 |
---|---|
yum install | 複数のソフトウェアパッケージと関連するすべての依存関係を同時にインストール |
さきほどの[option]、-y
を入れることで確認画面を省略しています。
4. Apacheサーバを起動
Apacheサーバを起動し、システムがブートするたびにApacheウェブサーバーが起動するように設定する。
[ec2-user ~]$ sudo systemctl start httpd
[ec2-user ~]$ sudo systemctl enable httpd
コマンド | 意味 |
---|---|
systemctl | systemdをコントロールする |
start | サービスを起動 |
enable | サービスを自動で起動するよう設定 |
構文
*systemctl ・・・ systemctl [option] [command] [package]
よって上記コマンドは
httpdというサービスを起動してください。
httpdというサービスを自動で起動するように設定してください。
という意味のコマンドになります。
5. ウェブサーバーのテスト
以上の手順でサーバの構築は完了です。
作成したEC2インスタンスのパブリックDNSアドレス(もしくはパブリックIPアドレス)を入力します。
Apacheのテストページが表示されれば成功です。
参照ページ
https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/AWSEC2/latest/UserGuide/ec2-lamp-amazon-linux-2.html
https://tech.nikkeibp.co.jp/it/article/COLUMN/20060223/230520/