概要
Google Colabにおいて、ノートブックが動いているリージョンを調べます。Colabから使用するCloud Storageのバケットをノートブックと同じリージョンにすることで、価格の低減やデータ転送の高速化が図れます。さらにDeep Learningなどの学習においてはデータ読み込みが高速化され、学習時間を短くすることができます。
調査
Google Colabのセルにおいてgcping
を実行することで、各リージョンからのレイテンシが調べられます。
!curl https://storage.googleapis.com/gcping-release/gcping_linux_amd64_0.0.3 > gcping
!chmod +x gcping
!./gcping
以下の結果から、確認したノートブックは最もレイテンシが小さいus-central1
のリージョンで動いていることがわかりました。実際にCloud Storageのバケットをasia-northeast1
からus-central1
に変更したところ、データ転送時間が短くなり、DeepLearningの学習時間が約1/6になったことを確認できました。
1. [us-central1] 1.527713ms
2. [global] 4.838736ms (10 errors)
3. [us-east4] 51.927976ms
4. [northamerica-northeast1] 57.970435ms
5. [us-east1] 66.479917ms
6. [us-west2] 68.485033ms
7. [us-west1] 70.99003ms
8. [europe-west2] 189.84392ms
9. [europe-west1] 204.61113ms
10. [europe-west4] 210.959809ms
11. [europe-west3] 215.961598ms
12. [europe-west6] 228.518708ms
13. [asia-northeast1] 245.375997ms
14. [asia-northeast2] 261.963207ms
15. [europe-north1] 274.588144ms
16. [southamerica-east1] 278.956365ms
17. [asia-east1] 307.425311ms
18. [asia-east2] 331.961357ms
19. [australia-southeast1] 340.603328ms
20. [asia-southeast1] 406.555719ms
21. [asia-south1] 513.717495ms
まとめ
今回はgcping
を使用して、Google Colabが動作しているリージョンを調べました。Colabのリージョンに合わせて、Cloud Storageのバケットのリージョンを変更することで、データ転送およびDeep Learningの学習の高速化が出来ました。さらに、リージョン外への通信がなくなることから、コスト低減も期待できます。