IPアドレス
ネットワーク上の住所
ネットワーク部(どのネットワーク)とホスト部(どのコンピュータ)で構成される
ネットワーク部が住んでいる地域や建物の住所に相当するのに対し、ホスト部は家やオフィスの住所
IPv4と呼ばれるIPアドレスの場合理屈上は0.0.0.0~255.255.255.255まで
IPアドレスが存在
例:
IPアドレス | ネットワーク部 | ホスト部 |
---|---|---|
198.51.100.2 | 198.51.100 | 2 |
アドレスクラス
IPアドレスを分類すること、もしくは分類したもの
以下のようにクラス分けしている
※ルールは昔の人が決めたもので、こういうものだと思うしかない
クラス | IPアドレス(2進数) | IPアドレス(10進数) | 接続可能なコンピュータ数 | ネットマスク |
---|---|---|---|---|
クラスA | 0xxxxxxx.xxxxxxxx.xxxxxxxx.xxxxxxxx | 0.0.0.0~127.255.255.255 | 16,777,214台 | 255.0.0.0 |
クラスB | 10xxxxxx.xxxxxxxx.xxxxxxxx.xxxxxxxx | 128.0.0.0~191.255.255.255 | 65,534台 | 255.255.0.0 |
クラスC | 110xxxxx.xxxxxxxx.xxxxxxxx.xxxxxxxx | 192.0.0.0~223.255.255.255 | 256台 | 255.255.255.0 |
クラスD | 1110xxxx.xxxxxxxx.xxxxxxxx.xxxxxxxx | 224.0.0.0~239.255.255.255 | - | - |
クラスE | 1111xxxx.xxxxxxxx.xxxxxxxx.xxxxxxxx | 240.0.0.0~255.255.255.255 | - | - |
ただアドレスクラスによる分類はIPアドレスに無駄が出てくるため今はほとんど使われていない
クラスの考え方を無視する「CIDR(サイダー)」と呼ばれるやり方が主流になっている
CIDR(サイダー)
アドレスクラスの概念を気にしないことで、
IPアドレスの割り当てや経路選択などの自由度を上げる仕組み
サブネットマスクの値を調整することで、同じネットワークと見なすIPアドレスの数が変わる
CIDRはインターネット全体を1つのネットワークと捉えて、それをサブネット化している
例
CIDR表記:198.51.100.xxx/24
左から24桁目までがネットワーク部、残り8桁がホスト部
2の8乗=256個分同じネットワーク上のIPアドレスを作成できる
サブネットマスク
IPアドレスのどこからどこまでが「ネットワーク部」か、「ホスト部」かを表す
1が並んでいる部分が「ネットワーク部」
例:
10進数:255.255.255.0
2進数:11111111.11111111.11111111.00000000
⇒上記のようなサブネットマスクの場合、
IPアドレス(2進数表記)の最初の24桁がネットワーク部、残り8桁がホスト部
ネットワークアドレス
IPアドレスにおいてホスト部が全て0で構成されているもの
ネットワークそのものを表す
例:
2進数表記:11000110.00110011.01100100.00000000
10進数表記:198.51.100.0
198.51.100.0/24
ブロードキャストアドレス
IPアドレスにおいてホスト部が全て1で構成されているもの
ネットワーク内のすべてのデバイスにデータを送信するために使用される
例:
2進数表記:11000110.00110011.01100100.11111111
10進数表記:198.51.100.255
198.51.100.255/24
固定IPアドレス
ISPなどから固定のIPアドレスを取得し、自社のWebサーバーなどに手動で設定
動的IPアドレス
ネットに接続するたびにホストに割り振られるIPアドレス
例:
家庭用Wi-Fiを使ってインターネットに接続する際には、
契約しているプロバイダ(ISP)からその時点で使用されていないIPアドレスが
「動的IPアドレス」として自動的に割り振られる
ISP(インターネットサービスプロバイダ)
単にプロバイダと呼ばれることも
あなたの使っている回線とインターネットの世界をくっつけてくれる業者のこと
ISP同士は「インターネットエクスチェンジ(IX)」と呼ばれる相互接続ポイントを通してつながっている
郵便局の仕組みに似ている
例:
地域Aのポストに友人(地域B)宛てに手紙を出す
⇒地域Aの郵便局Aに集める
⇒地域Bの郵便局Bに送る
⇒郵便局Bが友人(地域B)へ手紙を届ける
アドレスAからアドレスB宛てにリクエスト
⇒アドレスAはISP_Aに集める
⇒ISP_Bに送る
⇒ISP_BがアドレスBにリクエストを送る
グローバルIPアドレス
家庭用Wi-Fiを使ってインターネットに接続する際にISPから割り振られる動的IPアドレス
米国の非営利団体ICANN(The Internet Corporation for Assigned Names and Numbers)により管理されており、重複は許されない
ローカルIPアドレス
家庭内LANであればルーターから、社内LANであればサーバーなどから割り振られる
ローカルIPアドレスはそのネットワーク内での機器の識別のために割り振られているため、
他のネットワーク内で重複したIPアドレスが使用されていても問題ない
参考
https://wa3.i-3-i.info/word11482.html
https://wa3.i-3-i.info/word11984.html
https://wa3.i-3-i.info/word11989.html
https://wa3.i-3-i.info/word11990.html
https://www.nttpc.co.jp/column/network/whats_ip.html
https://www.secuavail.com/kb/practical-post/ip-address-subnet-mask/