Cloud Storage FUSE を使って redmine/filesフォルダに Google Cloud Storage のバケットをマップします。
Compute Engine のスコープ確認
Compute Engine にstorage-full のスコープが設定されている必要があります。インスタンス作成時に コマンドラインなら
gcloud compte instances create --scopes default="https://www.googleapis.com/auth/devstorage.full_control"
の指定を、Web UIなら「ID と API へのアクセス」でストレージ＞フルの設定を忘れないようにしてください。
作成済みのインスタンスへのスコープ追加は
gcloud beta compute instances set-scopes INSTANCE_NAME --zone=ZONE --scopes=storage-full
でできます。後からスコープ追加のコマンドは2016年12月ころに追加されました。
GCS バケットの用意
https://console.cloud.google.com/storage/browser で適当なバケットを作ってください。
本稿ではバケット名を [your-bucket-name-for-redmine-upload] と表現します。
GCSFUSE のインストール
Ubuntu 16.04 での例。他のディストリビューションは gcsfuseインストール を参照してください。
リポジトリ追加
export GCSFUSE_REPO=gcsfuse-`lsb_release -c -s`
echo "deb http://packages.cloud.google.com/apt $GCSFUSE_REPO main" | sudo tee /etc/apt/sources.list.d/gcsfuse.list
curl https://packages.cloud.google.com/apt/doc/apt-key.gpg | sudo apt-key add -
パッケージ更新・インストール
sudo apt-get update
sudo apt-get install gcsfuse
既存ファイルのバックアップ
redmine/files フォルダの中身をバックアップします。
以下は Redmine のインストールフォルダが /var/lib/redmine でのケース。
cp -R /var/lib/redmile/files /tmp
マウント
redmine のユーザーアカウントとしてマウントししてください。後からchownできません。
sudo -u www-data gcsfuse --file-mode "777" --dir-mode "755" [your-bucket-name-for-redmine-upload] /var/lib/redmine/files
バックアップの復帰
sudo -u www-data cp -R /tmp/files /var/lib/redmine