※書き途中
最終更新日: 2020.01.19
2020年、頒布メディアの形態の実態とは?
同人誌即売における電子メディアの形態が、2016年あたりから急激に変化しつつある。
所謂「Downloadカード」の普及がよく叫ばれるが、その実の中身は多様で、整理しておいた方がよい、というか、そんな需要が身近で生まれたので、CD/DVDといった古典的なメディア以外のものについて整理すると共に、それらについては、さらに掘り下げをしておきたいと思う。
頒布メディアの種類
長らく「電子メディア = CD/DVD」という時代があった気もするが、そうでない形が非常に増えている。ということで、まずは実際に即売会で扱われる「物理的な頒布物」という視点から列挙してみたいと思う。
- 円盤形(CD/DVD/Blu-ray)
- カードリッジ系(MO/フロッピーディスク)
- USBメモリ系
- キャラクターや鍵をあしらったグッズ的側面も合わせもつ筐体もある
- メモリカード系(SDカード/メモリスティック)
- 独自基盤/筐体
- 独自ハード物や安価なVRデバイスにプリインストールした状態のもの
- ダウンロード系(カード型/ペーパー型/本型/グッズ刻印型...etc)
- 詳細は後述
見本誌提出のメディアの種類
頒布に直接関わるわけではないが、即売会のレギュレーションによっては「オフラインでの確認/保管ができる媒体」での見本誌提出を要求されることがある。
その場合によくとられる対応について、補足として纏める。
円盤系/カードリッジ系/USBメモリ系/メモリカード系
原則そのままOK。ただし、ダウンロード先URLを収録する、実態はWebから取ってくるインストーラーを収録する、、みたいな場合、それを焼いたメディアを提出してね、ということがあるので、心に余裕があったら、そういう形式の時は気をつけよう。
頒布時にCDケースのような一定のサイズの外装を持たない場合、見本誌用には別途その手のケースを用意するか、ジップロックのようなものに入れて提出するのが定石。
独自基盤/筐体
そもそも「でかい」「数が少ない」「高価」というケースが多い性質上、ロットが3桁とかいってない限りは、提出を要求されることはないと考えて良いだろう(イベント主催の判断によるが)。
とはいえ、中身のプログラム/映像/音楽...etc だけ抽出した物理媒体を提出できるようにしておくと、余計な説明がいらなくなるので、出来たら用意しておくと良さげ。
ダウンロード形態の関する掘り下げ
所謂「Downloadカード」は標準化された形式ではない。すなわち、作り手の数だけ、その実態が異なる可能性を秘めている媒体である。
そう、その昔「ダウンロード」といえば「サークルの運用するサーバから、プログラム/CG/音楽...etc をダウンロードをすること」と同義であったが、今の時代の「Downloadカード」はそうでないことの方が多いのだ。
ここでは、ダウンロードカードに記載されることのある内容と対比する形で、ダウンロード形態について、よくあるものを列挙する。
広告 vs 頒布物論
LineスタンプやiTunes Storeへのリンク/QRコードを記載した、ペーパー/ポストカード、なんならイラスト集の奥付けに添えて書いてあるようなもの、これらはどうなるのだろうか?
ぶっちゃけ、イベント主催側の判断による、、としか言えない。
ただ、サークル側の主張を尊重し、かつ、電子メディアに理解のある人間と話をしているのであれば、伝え方によって、どっちとも取ってもらえるケースが多いだろう。
ただの宣伝として書いてあるだけなら、そう伝えれば良いし、それがこのイベントでの頒布物なんだ!という主張ならば、そう伝えれば良い。
同人向け印刷/製造会社
事業者に関する知識は、独特のメディアやダウンロードカードを見た場合に混乱を避けるのに役立つ。