はじめに
Windows10のサポート期限が迫ってきていることで、Windows11に切り替えている方が多いと思いますが、私もその一人でつい最近お仕事で使用している端末を入れ替えました。
その後、端末で作業を行っていく中でファイルのコピーでタイムスタンプの挙動が変わっていることに気づきたので調べてみました。
現象
Windows11の端末にて特定のサーバからサーバ、ローカル環境にファイルをコピーしたら、本来はコピー元のタイムスタンプがコピー先でも維持されるが、コピーを実施した時刻に上書きされた
調査結果
Windows11向けWindows UpdateにてKB503912がインストールされたことにより、
以下のようにエクスプローラーの挙動が変更されました。
それにより、特定のサーバからコピーしたファイルのタイムスタンプが保持されなくなりました。
この更新プログラム以降、エクスプローラーは Web のマーク (MoTW) タグを、信頼されていない場所から取得したファイルとフォルダーに追加します。 MapUrlToZone がファイルを "インターネット" として分類すると、そのファイルもこのタグを取得します。 この変更により、"LastWriteTime" タイム スタンプが更新されます。 これは、ファイル コピー操作に依存する一部のシナリオに影響する可能性があります。
回避方法
以下の手順からローカルイントラネットに対象機器のIPアドレス、またはFQDNを登録します。
1.[Windwos] メニューから [設定] をクリックします。
2. 左ペインから [ネットワークとインターネット] - [ネットワークの詳細設定] をクリックします。
3. 関連設定の [インターネット オプション] をクリックします。
※表示されていない場合は、[設定の検索] に "インターネット オプション" を入力して検索します。
4. 「インターネットのプロパティ」画面が表示されます。[セキュリティ] タブー [ローカル イントラネット] - [サイト] をクリックします。
5. 「ローカル イントラネット」画面が表示されます。[詳細設定] をクリックします。
6. [このWebサイトをゾーンに追加する] に対象機器のIPアドレス、もしくはFQDNを入力し、[追加] をクリックします。
7. [閉じる] をクリックして画面を閉じます。
8. 再度ファイルをコピーして動作を確認してください。
※IPアドレスでうまく動作しない場合は、FQDNで試してください。