はじめに
NautobotというイケてるSoT(Source of Truth)ツールを使ってみたいものの、各コア機能の中身がわからないので、調べてみようと思いました。
今回は「デバイスとケーブル接続」について進めていきます。
TL;DL
- 現実世界に近い形でモデリングされている
- 最初に定義するのが大変?
- これでケーブル結線表ともおさらばしたい
デバイスとケーブル接続
デバイス
- デバイスの高さはラックユニット(U)単位で計測
- 深さは、fullかhalfの2種類
- 高さ0Uは、垂直に取り付けられたPDUなどを指す
- U8からU10を占める3Uデバイスは、U8に取り付けられていると処理される
- 各デバイスはデバイスタイプからインスタンス化される
- デフォルトコンポーネントが自動的に作成される
- コンソールポート
- 電源ポート
- インターフェースなど
- デフォルトコンポーネントが自動的に作成される
- デバイス名はサイト内で一意である必要がある
デバイスの役割
- ユーザ定義で自由にカスタマイズ可能
- コアスイッチ
- ディストリビューションスイッチ
- アクセススイッチなど
プラットフォーム
- デバイス、VMで実行されるソフトウェアのタイプを定義
- 異なるバージョン、機能セットで区別が可能
- デバイスタイプは同じでもOSが違うなど
- NautobotがNAPALMなどを使う際にも使用される
デバイスコンポーネント
コンソールポート
- 物理タイプを設定可能
- コンソールサーバまたはパススルーポートにケーブル接続可能
コンソールサーバのポート
- 物理タイプを設定可能
- コンソールポートまたはパススルーポートにケーブル接続可能
電源ポート
- 物理タイプ、ワット数などを設定可能
- これらにより、給電の使用率を計算できる
- ダウンストリームデバイスに電力を供給する場合、最大ドロー数は空白のままにすること
- ケーブルは、電源コンセント・電源フィードのみに接続可能
電源コンセント
- PDUなどのコンセントを表す
- 物理タイプを設定でき、特定の上流電源ポートに関連付けが可能
インターフェース
- イーサネット以外もサポート
- オプション
- MACアドレス
- MTU
- IEEE802.1Q
- enable/disable
- 帯域外の指定
- 物理インターフェイス
- ケーブルと接続可能
- LAGに配置され、親LAGインターフェイスに関連付けられる
フロントポート
- パススルーポート
- 例:タッチパネル
- 同じデバイスの特定のリアポートにマップする必要がある
リアポート
- フロントポート同様に、パススルーポート
- あるケーブルから次のケーブルへのパスの継続を表す
- 光のMPOケーブルを使う際に活用できる?
デバイスベイ
- 子デバイスをインストールできる親デバイスのスペース・スロットのこと
- 例:2Uシャーシ(4台のブレードサーバーを収容可能)
- 中の各サーバーは0Uデバイスとして定義される
- 子デバイスは独立しており、親とコントロールプレーンを共有しない
デバイスベイ、はラインカードのモデリングには不向き。
⇒親デバイスのコントロールプレーンに依存しているため。
代わりに、デバイス内のインベントリアイテムとしてもモデル化し、関連するインターフェイスをデバイスに直接割り当てる
インベントリアイテム
- デバイス内にインストールされているハードウェアコンポーネントを表す
- 電源ユニット
- CPU
- ラインカード
- 主に在庫管理の目的で使用
- 製造元
- 部品ID
- シリアル番号
- 資産タグ
仮想シャーシ
- コントロールプレーンを共有する一連のデバイスを表す
- SWのスタック
- 名前、ドメインを割り当て可能
- VCマスター、メンバー
- 位置、優先順位の割り当て可能
仮想シャーシとシャーシベースのデバイスの違いを認識することが重要です。仮想シャーシは、ラインカードが物理的に自律的なデバイスではないため、リムーバブルラインカード(Juniper EX9208など)を使用したシャーシベースのスイッチのモデリングには適していません。
ケーブル
- 2つのエンドポイント間の直接的な物理接続を表す
- コンソールポート<=> パッチパネル
- インターフェイス <=> インターフェイス
- エンドポイントをAとBと呼ぶが、方向性はない
- ケーブルが接続可能なオブジェクト
- 回路の終端
- コンソールポート
- コンソールサーバのポート
- インターフェイス
- パススルーポート(前面と背面)
- 給電
- 電源コンセント
- 電源ポート
- ケーブルの属性
- タイプ
- ラベル
- 長さ
- 色
- ステータス
- アクティブ
- 予定
- 廃止措置