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SEOに強いメディアが自然にできると勘違いしている人に伝えたいCMS選定(自作)のコツ

Last updated at Posted at 2017-12-23

こんにちは!
リブセンスでディレクターぽいことをしているkaraagedaisukiです。

今年もマッスルな会社の先輩からの勧めで23日目に挑戦しています。
※本記事はリブセンスアドベントカレンダー - 2017テーマ「自」の23日目です。

「自」といえば、「自然流入」、
そう、「検索エンジンからの流入」ですよね。

今回は検索エンジンからの流入をメインとしたメディア制作時に必要な、
「CMS」について記載したいと思います。

と、その前に…

SEO担当者って言葉を使うのもう辞めません?

突然ですが、僕は「SEO担当者」という言葉があまり好きではありません。

この世には、SEO施策を「魔法のような何か」と勘違いしている方が数多くいらっしゃいます。

  • 経営者「我が社はSEOに力を入れている」
  • SEO会社に発注したからもう大丈夫
  • SEOに強い人が来てくれたね〜(∩´∀`)∩ワーイ

待て待て、そうじゃない。

「検索エンジンからの流入を増やす」というのは、特定の誰か(何か)に頼ってできるものではありません。
数多くの偉人達がブログやTwiiterで発言しているように、検索エンジンからの集客は、チーム戦です。
社内、社外を巻き込む力が必要です。

SEO担当者ではなく、SEO責任者へ

SEO担当者は、日々孤独に「検索順位」と戦います。

  • 順位が上るのはみんなの功績(もしくは、「運」が良かった)
  • 順位が下がるはお前のせい
  • 確かに結果出てるけど、その施策やったの数ヶ月前だよね?

つらい日々を耐えるには、「SEO責任者」としての覚悟が必要です。
責任者としての矜持を持って、関係者全員を巻き込んでいきましょう!!

協力を得るためには、説明が必要

責任者として、全てのアウトプットに責任を持つ

責任の中には、メンバーへの「説明責任」も含まれています。
「なぜそれが必要なのか?」をしっかりと伝えないと協力を得ることはできません。

以下は、僕がメディア制作時のCMS選定の際に伝えたことです。
これから、メディア制作をすることになったディレクターやエンジニアの皆様の助けになれば幸いです。

CMS選定(自作)時の15の質問

メディアといえば、「コンテンツ」が命。

コンテンツ作成を効率的に行うために、
既存のCMSを選定したり、自分達でCMSを作るところから始めると思います。

質問形式にしてみましたので、チェックリストとしてご活用ください。

1.カテゴリ・タグページは自由にカスタマイズできますか?

もはや基本とも言えますが、カテゴリ・タグページは、コンテンツのまとまりを作る上で重要なページです。

  • ページ内に任意のテキストや画像を追加することはできますか?
  • サイドバーに表示される項目は、同一カテゴリやタグに紐づくコンテンツにできますか?
  • TOPページと、カテゴリ・タグページの表示記事数は任意に変更できますか?
  • TOPページと、カテゴリ・タグページの発リンク箇所は任意に変更できますか?

2.全てのページに個別のカスタマイズが可能ですか?

ときには、検索エンジンに表示したくないページも出てくると思います。
そんな特別な条件下で個別の設定ができると、自由度が上がります。

  • canonicalは、ページごとに設定できますか?
  • noindex/nofollowはページごとに設置できますか?
  • title,meta description,h1はページごとに出し分けができますか?
  • ページネーション(link rel="next/prev")の設定は個別にできますか?

3.見出しタグは自由に設置できますか?

hタグの順序などは、直接的に検索順位に影響はしないと考えていますが、
ユーザーが文章やコンテンツを効率良く理解するためには大事な項目です。
hタグのレイアウトなどが自由に設定できるCMSを選びましょう。

4.SPのレイアウトが自由に編集できますか?

業界やテーマにもよりますが、メディアに訪れるユーザーのほとんどがSPユーザーです。
SPのレイアウトが固定されたものや、編集に制限があるようなCMSですと最適なコンテンツ表示ができない可能性があります。

ユーザーがコンテンツを「どのデバイスで」、「どのように見ているか」を考えてメディアを作る上で、
SPページのレイアウトの編集が行えるCMSを選ぶのは必須とも言えます。

5.HTMLを自由に編集できますか?

CMSによって入稿方法は様々ですが、ものによっては入稿時のHTMLに制限があり、
入稿したはずのタグ(代表的なもので言うとGoogleAnalyticsのイベントタグなど)が、
省略されてしまうことがあります。

また、ページ単位のHTMLが編集できないことによって構造化マークアップが行えないというリスクも生じます。

6.ディレクトリ構造は操作可能ですか?

  • hogehoge.com/category/ID
  • hogehoge.com/category/subcategory/ID
  • hogehoge.com/ID

など、ディレクトリ構造のパターンは様々ですが、
自分達のメディアのテーマや、目的にあった構造にするのがベストです。

7.固定ページ(ワンカラムのページ)の作成は可能ですか?

多くのメディアは2カラムの構成ですが、特定のページ(ランキングや特集など)において、
カラムの構成を変えることは珍しくありません。

特に、何らかの成果(購入や申込み)をユーザーに期待する場合、
カラム構成はワンカラムが理想的でしょう。※遷移を限定するという意味で。

8.OGPは編集可能ですか?

SNSやLINEなどのチャットツールが普及しているこの時代に、
OGPの設定がされていないのはもったいなさすぎます。

あなたも知人や友人にSNS上やチャット上でURLが送られてきたことがあるはずです。
情報の受け手側の目線で設定してください。

  • og:title
  • og:description
  • og:image

上記は、特に意識が必要な項目です。
安易にコンテンツ(記事ページのtitleやdescription)と同じにするよりも、個別設定ができるのが望ましいです。

9.パンくずリストは編集可能ですか?

パンくずリストには、記事タイトルが表示されていることが多いです。
しかし、パンくずリスト本来の目的は、「階層構造の明確化」です。

そんなときに、記事タイトルやカテゴリ名をそのまま表示するのは最適なのでしょうか?

というような疑問が生まれる階層構造や、ページが出来た時のために、
パンくずリストの表示文は任意に変更できる方が良いでしょう。

10.一覧ページの条件分岐は可能ですか?

  • 記事数が30を超えるまでnoindexを付けたい
  • 特定のカテゴリは表示させたくない
  • 特定の記事は常に一番上に表示させたい

など、コンテンツが一覧表示されているページにおいて、
特定の条件下でコンテンツを出し分けするのは、メディア運営上避けて通れません。

後になって困らないように初めから一覧ページ上の条件分岐はできるようにしましょう。

11.記事作成時に画像の挿入は簡単にできますか?

コンテンツ作成において、画像の挿入はユーザーの目をひくための重要な要素です。
画像のアップロードや、アップロード後の管理が簡単なものを選びましょう。

12.Altタグの編集はできますか?

ひとつ上の画像投稿の項目で、画像を使うことが大事と記載しましたが、
画像を投稿した際にAltタグの記載も忘れないでください。

メディアによっては、画像検索から入ってくるユーザーもいると思いますので、
画像アップロードと、Altタグの設定が同時にできるようなCMSがオススメです。

13.URLの決定権はありますか?

コンテンツが完成したときの、ページURLを自由に決めることができるCMSを選びましょう。

  • 記事IDで管理したい
  • 記事ごとに任意のURLを設定したい
  • URLはわかりやすさを重視するためにローマ字表記したい

などなど、自由にURLを選べることで多様なニーズに合わせることができます。

14.コンテンツ作成の自由度は高いですか?

  • 文字に色をつけることはできますか?
  • 文字の大きさを変えることはできますか?
  • 内部リンクは、外部リンクを設置した際の見た目を変更できますか?
  • BOX表記や吹き出しなど、文章を表現する手段を自由に増やすことはできますか?

記事を書く際の自由度が高いのは、ライターの方のモチベーション向上につながります。
クリエイターの方に楽しく仕事してもらいたいですよね。

15.SNSの連携が簡単にできますか?

SNS連携は、メディア運営上必須とも言えます。

  • 該当記事にSNSシグナルをつけたい
  • メディアのFacebookページにいいねをつけてほしい

などなど、SNSボタンの設置場所は目的によって変わると思いますが、
目的に合わせて、自由にボタンを設置できるようにしましょう。

さいごに

真似するのではなく、「なんで必要なのか」、「本当に必要なのか」を考える

SEO施策や他のメディアの取り組みを、自サイトに取り入れるときに僕が意識していることです。

今回記載させていただいたものは、
もしかするとこの記事を読んでいただいている方のサイトには必要ないものもあるかもしれません。
もしくは、とりあえず真似したほうが良いものかもしれません。

ただ、変わらないのは、この15個の質問をSEO責任者としてメンバーに伝えるとき、
もしくは自分自身が問われた時に、きちんと説明する必要があるということです。

ありきたりの言葉ですが、SEOはユーザーファーストです。
自分達のユーザーにとって、「なんで必要なのか」、「本当に必要なのか」を考えてみてください。

追伸

偉そうに言ってますが、まだまだ勉強中の身です。
メディアを運営しているディレクターやエンジニアのみなさま、ぜひ意見交換させてくださいーm(_ _)m

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