LoginSignup
12
7

More than 1 year has passed since last update.

LIFFとStripe Checkoutで決済画面を作るときの個人的Tips

Last updated at Posted at 2022-01-16

LIFFとは

LIFF(LINE Front-end Framework)とは、LINEのアプリ上で動くWebアプリのプラットフォームのことです。LIFFを使用するとLINEのユーザー情報を取得したり、トークルームにメッセージを送ったりできます。

1. LINEログインのユーザー情報を使う

特にサブスクリプション決済をする場合は、各ユーザーの支払いステータスを追うため、認証機能の実装が必要になります。LIFFを使うとユーザーはすでにLINEにログインしている状態なので、LINEログインのユーザー情報を使用できます。

getDecodedIDToken()という関数で、ユーザーの表示名、プロフィール画像のURL、メールアドレスなどの情報を取得できます。
https://developers.line.biz/ja/reference/liff/#get-decode-id-token

メールアドレスの取得は、チャネル毎に申請が必要となります。
LINE Developersから申請した後、LIFFのemailスコープを有効にしてください。
Image from Gyazo

2. 決済時のメールアドレス入力を省く

Stripe.jsからCheckoutを生成する時に、上で取得したメールアドレスをcustomerEmailというパラメータに渡すとCheckout画面のメールアドレス欄にPrefillされた状態でリダイレクトされます。
https://stripe.com/docs/js/checkout/redirect_to_checkout

ユーザーの入力の手間を減らしてコンバージョン率を高めましょう。

stripe.redirectToCheckout({
  lineItems: [{price: '<YOUR_PRICE_ID>', quantity: 1}],
  mode: 'subscription',
  successUrl: `${location.href}/success?id={CHECKOUT_SESSION_ID}`,
  cancelUrl: `${location.href}/cancel`,
+ customerEmail: email, // LINEから取得したメールアドレス
  clientReferenceId: userId,
  locale: "ja",
  submitType: "pay"
})
mojikyo45_640-2.gif

3. LINEのユーザーIDをStripeのリソースに紐づける

Checkoutセッションの生成時にclientReferenceIdというパラメータにユーザーIDを渡すことで、CheckoutオブジェクトにLINEのユーザーIDを乗せることができます。

stripe.redirectToCheckout({
  lineItems: [{price: '<YOUR_PRICE_ID>', quantity: 1}],
  mode: 'subscription',
  successUrl: `${location.href}/success?id={CHECKOUT_SESSION_ID}`,
  cancelUrl: `${location.href}/cancel`,
  customerEmail: email,
+ clientReferenceId: userId,  // LINEのユーザーID
  locale: "ja",
  submitType: "pay"
})

サーバーサイドでCheckout セッションを生成する場合は、クライアント(LIFF)側でIDトークンを取得してサーバーに送り、サーバー側でトークン検証をしてプロフィール情報を取得する実装にしてください。
-> LIFFアプリおよびサーバーでユーザー情報を使用する | LINE Developers
Image from Gyazo

LINEのユーザーとStripeのCustomerリソースの紐づけをするときは以下のような手順で可能です。

  • Webhookハンドラーを設置してcheckout.session.completedイベントを処理
  • clientReferenceId からLINEのユーザーIDを取得
  • Search API で同一のユーザーIDを持ったCustomerリソースがすでに作成されているかチェック
  • なければCustomerリソースを新しく作成

または、LINE MessagingAPIのWebhookでFollowイベント(友だち追加時)を受け取れるので、そのときにStripe側に対応するCustomerを作ってもいいと思います。この方法はユーザーとStripeのCustomerを1対1で作ることができて理想的ではありますが、無料ユーザー分もCustomerができてしまうので管理が少し大変になります。
-> フォローイベントについて

Customer作成のタイミング別のメリットデメリットはStripe社の岡本さんの記事がとても分かりやすいので、そちらをご参照下さい。

4. CheckoutのURLを独自ドメインに変更する

オプションで月額10ドル課金するとCheckoutの決済画面を独自ドメインに変更できます。
デフォルトは checkout.stripe.com です
-> カスタムドメインを使用する | Stripe のドキュメント

5. ボットリンク機能を有効にする

ボットリンク機能を有効にすることで、LIFFアプリの権限要求時に公式アカウントの友だち登録を促します。決済機能を付けたいLINE公式アカウントと紐づけることでMessaging APIを使って販促を行えます。
-> LINEログインしたときにLINE公式アカウントを友だち追加する(ボットリンク) | LINE Developers
image.png

サンプルアプリ

まとめ

サブスクリプションの支払いステータス管理には会員登録やログインが必須になります。
そこで、LIFFを併せて使用することで会員登録・ログインをシームレスにできる & LINEログインのユーザー情報を使う ことができます。
LIFFとStripeはとても相性が良いので、ぜひ試してみて下さい😆

12
7
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
12
7