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StripeとZapierを使ってノーコードでデジタルコンテンツを販売する

Last updated at Posted at 2022-03-31

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やりたいこと

Stripeの決済後に、顧客にPDFなどの電子ファイルやオンラインセミナーへの招待URLをメール送付する、というユースケースを想定して機能を作ってみます。

今回は Zapier というツールを使って購入後のメール配信を自動化する方法を紹介します。
ZapierはあらゆるWebサービスを連携してタスクを自動化できるツールです。コーディング不要なので、非エンジニアの方でも比較的簡単に使えると思います。無料プランもあるのでぜひ試してみてください。

事前準備

  • 販売するコンテンツ(PDF/ウェビナーのリンクなど)
    → ファイルの場合はGoogle Driveなどに保存して共有リンクを配布します
  • Stripeアカウント
    禁止業種に該当しないか確認してください
  • Zapierアカウント

YouTube解説

手順を動画で解説しました。記事と併せてご参照下さい。寝起きでテンション低いです

Stripe/環境を変更する

最初に Stripeのダッシュボード 右上の環境切替のスイッチを押して、テスト環境に変更します。
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Stripeテスト/商品を登録する

Stripeのテスト環境で 商品→商品を追加 を押します

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商品のタイトル、サムネイル、価格を登録します。価格のタイプは「一括」を選択
最後に「保存」を押して商品を作成してください。
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Stripeテスト/支払いリンクを発行する

先ほど作成した商品の画面で「支払いリンクを作成」を押します。
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決済画面のプレビューが表示されます。「次へ」を押します
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連結アカウントに... のチェックボックスを外します。「リンクを作成」を押します
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テスト用の支払いリンクが発行されました。
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Stripeテスト/決済してみる

発行したリンクにアクセスして、テスト決済してみましょう。
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テスト環境ではStripeのテストカードを使って決済することができます。

カード番号 4242-4242-4242-4242 、カード有効期限、CVCは適当に入れて「支払う」を押すと、決済できると思います。

テストに使えるカード番号は他にもあります → Testing | Stripe のドキュメント

Stripeテスト/APIキーをメモする

テスト環境のAPIシークレットキーをメモしておきます。

開発者→APIキー→テストキーを表示 をクリックして表示された sk_test_・・・ から始まる文字をメモ帳などにコピペしてください。次の工程で使います。
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Zapier/フローを作成する

続いて、Zapier側の作業をしていきます。Zapierのダッシュボード を開いて、Stripe決済をきっかけにメール配信するフローを作成します。

Stripeアカウント(テスト)と連携する

My Apps→Add Connection
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Stripeを選択
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先の手順で発行したテストキーを入力してください
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「Test connection」を押して接続テストします。Test Successful! と表示されれば成功です。
「Edit connection name」から接続名を変更できますので、テスト環境と分かるような名前に変えておきましょう。

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フローを作成する(トリガー)

Zapierのダッシュボード 左上にある「Create Zap」を押して新しいフローを作成します。
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トリガーするアプリケーションは Stripe を選択
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トリガーイベントは New Event を選択
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アカウントは先ほどのものを選択
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イベントタイプは Checkout Session Completed を選択
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Test triggerで先ほどテスト決済した内容が入ってくると思います。イベントがない場合は、再度テスト決済をしてください。
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フローを作成する(アクション)

続いて、イベント発火後のアクションを設定します。Email by Zapier を選択
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アクションは Send Outbound Email(メール送信する)を選択
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決済後に送信するメールの内容です。宛先には顧客のメールアドレスを設定します。
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「Test & Continue」 を押すとテストメールが送られます。
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最後に、「Turn on Zap」 を押してフローを有効にします。
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決済してみる

再度、支払いリンクから4242-4242-4242-4242 のテストカードを使って決済してみましょう。メールアドレスはご自身のものを指定してください。

↓コンテンツ付きのメールが届きます
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差出人はZapierのメールドメインになります。ご自身のアドレスで送信したいときはSMTPやGmailのコネクタを使ってください
SMTP by Zapier Integrations
Gmail Integrations

Stripe/本番環境に移行する

動きが確認出来たら、実際に支払いを受け付けられるようにStripeの本番環境に設定を移行します。
※ テスト環境のままだと、本物のクレジットカードを使った決済ができません。

本番環境に商品をコピーする

作成した商品の詳細ページにある「本番環境にコピー」ボタンを押して、本番環境に同じ商品を複製します。
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ダッシュボードの環境を本番環境に切り替える

ダッシュボード右上の環境切替のスイッチを押して、本番環境に変更します。
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本番環境用の支払いリンクを作成する

テスト環境と同様に支払いリンクを発行します。
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「プロモーションコードを許可」を有効にするとクーポンを受け付けることができます。「次へ」を押します
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「リンクを作成」を押します
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リンクが発行されました! お客様にはこのリンクを共有してください
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本番用のAPIキーを発行する

開発者→APIキー→シークレットキーを作成
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適当な名前を付けてAPIキーを作成します。
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sk_live_・・・ から始まるAPIキーをメモしてください。後の手順で使います。
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本番用のAPIキーの取り扱いには注意してください。絶対に他人に共有しないでください。

Zapierに本番環境用の接続を作成する

Zapierのダッシュボード から、Stripeの接続を選択
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新しい接続を作成します
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前のステップで発行した本番環境のAPIキーを入れて、「Yes, Continue」を押します
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作成したら本番用と分かるように名前を変更しておきます
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フローで使用するアカウントを変更する

フローで使用するStripeアカウントを本番用に変更します。
Zaps→[・・・]→View
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Choose account を開いて、TestからLiveに変更します。他は変更せずに 「Continue」します
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テストのところはSkipします
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変更したら一覧に戻り、トグルをオンにしてフローを有効化しましょう。
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以上で環境の切り替えは完了です。
支払いリンクをお客様に送って、どんどん買ってもらいましょう👍

法律面でのチェック項目

個人で商品・サービスをネットで販売する際には、以下の記載が必要になります。

  • 利用規約
  • プライバシーポリシー
  • 特定商取引法に基づく表記

詳しくは行政のホームページなどをご参照ください。
通信販売広告について|通信販売|特定商取引法ガイド
特定商取引法に基づく詳細と要件 : Stripe: ヘルプ & サポート

Stripe/事業者の情報を正しく登録する

Stripeの設定画面
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① 設定→アカウントの詳細

公開ビジネス情報欄に自社の基本情報、利用規約、プライバシーポリシーへのURLを追加。
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② 設定→CheckoutとPayment Links

登録したビジネス情報が決済ページに表示されるように、設定を変更します。
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まとめ

手順は以上です。お疲れさまでした。

Zapierのアカウントは無料プランだと制限がありますので、実際に運用する際はご注意下さい。

Stripeのイベント処理は他にもWebhookを使った方法があり、Stripeとしてはこちらを推奨しているようです。事業が軌道に乗って、複雑な処理が必要になった場合は、コードを書いてWebhookを扱う方法を検討されることをおすすめします。

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