RHEL8でコンテナの自動起動を設定する

はじめに

AWSのRHEL 8イメージでPodmanを使ったときに「VMを立ち上げたら一緒にコンテナが立ち上がる」を実現したかったのですが、少し調べる必要があったのでここに残しておきます。

環境

Red Hat Enterprise Linux 8.9
Podman 4.6.1

ユーザ名がec2-userの場合の例です。

コンテナの自動起動を設定する

任意のコンテナを起動します。ここではhelloという名前で起動しています。

$ podman run -it -d --name hello ubuntu bash

コンテナ名を指定して、ユニットファイルをhello-container.serviceという名前で作成しています。名前は任意です。このときコンテナのStatusはRunningでもStoppedでもOKです。

$ podman generate systemd --name hello > ~/.config/systemd/user/hello-container.service

ユーザのユニットファイルをsystemdに反映し、サービスに登録します。

$ systemctl --user daemon-reload

サービスを有効化し登録します。

$ systemctl --user enable hello-container.service
Created symlink /home/ec2-user/.config/systemd/user/default.target.wants/hello-container.service → /home/ec2-user/.config/systemd/user/hello-container.service.

サービス追加されたことを確認します。

$ systemctl --user list-dependencies
default.target
● hello-container.service
● └─basic.target
●   ├─paths.target
●   ├─sockets.target
●   │ └─dbus.socket
●   └─timers.target
●     └─grub-boot-success.timer

以上です。これで次回から起動時に指定のコンテナが起動します。

ユーザのセッションが切れてもコンテナを起動したままにする

設定によってはユーザのセッションが切れたときにユーザプロセスが落ちるようになっていることがあります。
そんな時は以下のコマンド。

$ loginctl enable-linger $UID