電子工作で遊びたい
別の企画でも書いたことなのですが、小学生くらいのお子さんが電子工作を始めたい、と考えたとき、大きな障害の一つとして立ちはだかるのが、親が「難しい」と考えてしまうことです。それなりの知識が必要なのは事実ではありますが、それ以前にセンサーや配線、基板が露出していると、それだけで拒絶してしまう親御さんが少なからずいらっしゃいます。すなわち、電子工作が電子工作たる部分が見えていることは、電子工作を始めるための障害になってしまう可能性があります。
M5Stack/スタックチャンならいけるのでは・・?
M5StackののCore、Core2、Stickといったボディでは、画面とスイッチ類、ポート類が一体となっており、マイコンっぽい構造は隠れています。またメーカー純正のセンサーやユニット、モジュール類も、組み立ててしまえば基板やセンサー類がむき出しになることはありません。Groveケーブルを用いてポン付けができます。またユニット類は統一されたすっきりデザインで、レゴ互換の穴があることで何かに取り付ける工作も比較的容易です。この外見なら、親御さんからの拒否反応も起こりにくいでしょう。さらに、M5Stack本体を、「スタックチャン」のボディに取り付けてしまえば、もうこれは電子工作的な外見ではなくなります。
というわけで、スタックチャンのボディにM5Stack社純正のセンサー類を取り付けて、Uiflowを使ったシンプルなプログラムで動かすおもちゃのような装置をつくってみました。いままでバラバラとTwitter/Xにばらまいてしまったので、YouTube動画としてあったものをまとめてみました。
スタックチャンボディを使わなければ、基本センサーとCore/Core Basic、100均、通販で購入できるモノを使って製作可能となるよう考えています。興味を持って頂いたものだけつまんで見て頂けると幸いです。
カラーセンサーで遊んじゃう
- カラーセンサーで読み取った色を、画面のスタックチャン顔のほっぺの色として再現します。
圧力センサーで遊んでみる
- Tube Pressureセンサーを使って圧力を読み取り、頭を持ち上げたりプルプルしたりする単純なし掛けです。
- ポンプはダ○ソーで売っている加圧式のスプレーを使用しています。
環境センサーで遊んで、ちょっと実験も。
- 動作はTube Pressureセンサーと似ていますが、読み取りには環境センサーを使用しています。
- ○イソーで売っている加圧式スプレーにちょっとだけ加工して、Groveケーブルを通しています。ペットボトル内にはEnvセンサーを入れてあります。ケースから外して基板だけにすると、ペットボトルの口を通ります。この方法はAirpocketさん(X:@AirpocketRobot)さんに教えて頂きました。
- ポンプで加圧すると容器内の圧力が上昇し、これに伴って温度が上昇する様子が数値で観察できます。
- ペットボトル内で雲を発生させる実験に使えます。
- イベントに持っていくと、子供たちから一番人気となります。
距離センサーでを無駄に使って遊ぶ
- さいとてつやさん(X:@saitotetsuya)よりフレーズを拝借してます
- 距離センサーの前フラップ状の構造部を取り付け、輪ゴム銃の的にしました。
- 輪ゴムが的に当たって距離センサーとフラップの距離が変化すると「あたり」と判定する単純な仕掛けです。
ジェスチャーセンサーでも遊べる
- ジェスチャーセンサで読み取った動きをつかって、あっち向いてホイ的な動作をします。
- ただ動かすだけでは寂しかったので、回転を検出するとネコミミが光るようにしました。
- イベントに持っていくと、大きなお友達からの一番人気となります。
心拍センサで飛ばして遊んだ
- 心拍センサで読み取った心拍をスタックチャン顔のほっぺに表現するとともに、ネコミミを光らせます。
- 検出した心拍はをBluetoothをつかって別のM5Stackボディに飛ばします。この動画では、飛ばした先のCore Basicにサーボモータを取り付け、あの高名な先生の工作で有名なエリーちゃの胸がドキドキするようにしました。
- つまり、あなたの胸の高鳴りを誰かに伝えることができるエモーショナルな装置を個人で作ることができます。「己心電信」(仮)として、主にエリーちゃんの服を整える開発を続けてます。
以上です!
@KantenNamako