この記事はスタンバイ Advent Calendar 2022の15日目の記事です。
はじめに
受けました、とは言ってもまだオフラインで参加できたころの話です。
トレーニングの内容を書き残す意図としては、私はスクラムマスターではないですが、
スクラムマスターの考え方、目的を知ってもらうことで、各人の役割を明確にする。
なぜなら
スクラムチーム内に、スクラムマスターが何を考えているかわからない、
何を価値として活動しているかわらからないというメンバーがいるという状態を無くしたい。
ということへの一助となればよいなと考えています
CSMとは
最初に言われて印象的だったのが、
試験(だったかな?)とは言わないでトレーニングと言う、ということでした。
意図としては、筋トレと一緒で一回やったからといって筋肉がつく(スクラムマスターになれる)わけではなく、継続的に何回も繰り返しトレーニングをしていくことが大事だから。
という旨話されていました。
話さないこと
- スクラムの基礎知識
- 私が学んだこと、感じたこと
- 体験がメインのトレーニングなので、体験したことから何を学ぶか感じ取るかは人に大きく依存するため、基本的に触れません。
- ここでは、トレーニングの中で出てきた話を可能な限りそのまま端的に記載するだけです。
トレーニングの進め方
講師 | 江端 一将さん | https://www.odd-e.jp/team_01/ |
---|---|---|
参加人数 | 35人+1人(講師) | なお、私の回では自己紹介はしませんでした(禁止されているわけでは別にないです)。 最終日まで名前も素性も知らずに進めていきました。 |
期間 | 3日間 | |
時間 | 9:00~19:00 | 時間を延長するかどうかは受講者次第 |
その他 | 18:00~ | クールダウン時間 - レトロでネガティブな方向に考えが向くのを改善するため - ポジティブも必要 |
トレーニングの内容
- スクラムマスターとしての基礎の基礎、初級の初級のトレーニング
- トレーニングを受けたからといって、スクラムマスターが出来るかは当然わからない
- 参考までに世界レベルでスクラムマスターのスタートラインは『組織のルールを一つでも改善したことがあること』
トレーニングを通して身につける力
- 論理を構築する力
- 感情や経験では話さない
- 論理的に捉える力
- 効果を測る測定力
「大切なのは、出来ないことを嘆くのでのなく、出来ない課題を解決すること」
お題
「スクラムをやっている人たちがなぜコミュニケーションを取っているか?
コミュニケーションの+αは何か?」
- ただ話すだけではコミュニケーションとは言わない
- +αを提供するのがコミュニケーション
お題はクラスによって毎回変わります。
与えられたお題を、35人+1人(講師)で3日間考えていきます。
※画像はイメージです
スクラムマスターとして考えること
- 活動に対して評価するという考え方を持つ
- 結果に対する指標
- 活動に対する指標
- 集団で活動する中での判断する尺度
- 活動を改善することを視点にする
- 集団が変わる提案をする
- 論理が構築された選択肢を出さないといけない
- 出した選択肢が採用されないことは全く問題ない
- 論理を構築するためには、知識や情報が必要
- ScrumTeamが改善されるのが最重要
- 3割→4割、4割→5割(チームが実現したいことを達成できる確率が、一歩でも進むことが大事)
スクラムマスターの役割
- Developersの責任、役割
- Scrum Teamの生産性を最大化する
- Product Owner責任、役割
- Scrum TeamのROIを最大化する
- Scrum Materの責任、役割
- Scrum Teamが実現したいことの確率を最大化する
- Scrum Teamを守る
- 組織を改善する
下の図は組織の中で、Scrum Teamが受けるチーム外からのあらゆる力に対して、Scrum Masterがチームを守ることのイメージです。
スクラムマスターの役割(時間的視点)
- Developersの視点
- 短期
- Product Ownerの視点
- 中期
- Scrum Masterの視点
- 長期
- 例えば、 Doneを満たすために法務部門の確認が必要で、それが障害になっているのであれば、法務の専門家をScrum Teamに加える(極端な例ですけど)。
- 長期
スクラムマスターの発言
- 「とりあえず」「一旦」「まず」等言っていいのは、Developersだけ
- スクラムマスターは、論理を構築して、綿密に考えた戦略のもと選択肢等を発言しなければならな
いから。- ちなみにトレーニング中は、上記言葉を発すると即座に発言権を失いました。
- スクラムマスターは、論理を構築して、綿密に考えた戦略のもと選択肢等を発言しなければならな
- 主語は必ず「私たち」
- 海外のスクラムマスターは意地でも「We」を使う人もいるらしい
- 言葉の選定に注意を払う
- 相手の言葉に合わせることが大事
- スクラムマスターにマウンティングは不要
まとめ
トレーニングの内容にも記載したのですが、CSMトレーニングを受けたからと言って、スクラムマスターになれるわけではなく、あくまで入口に立っただけかと思います。
そこからの継続的なトレーニング、とりわけ論理を構築するために勉強しつづけて知識や情報を習得することが大事かと考えますので、スクラムマスターを目指すのであれば、日々の鍛錬を欠かさず、出来ない課題を解決する活動をし続けることが、近づける道なのかもしれません。