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Unity 内の箱庭ロボットを動かすPython API仕様書

Last updated at Posted at 2023-04-24

本記事は、パソコン上で Unity 内の箱庭ロボットをPythonプログラムで動かすためのAPIについて解説する記事です。

ベースとなるアーキテクチャの解説はこちらを参照ください。

アーキテクチャ

本記事で解説する範囲は、下図のPythonプログラム(赤枠内)のところです。

image.png

そして、上図をより細かくレイヤ分けするとこんな感じになります。

image.png

ロボット制御アプリが利用できる API は、以下の3モジュールになります。

  • hako_env
  • hako_robomodel_any
  • hako

hako_env

本モジュールは、箱庭のシミュレーション実行制御を行う機能を提供します。

make(model_name, robo_type, model_filepath = None)

  • 機能
    • 箱庭環境を作成します。
  • 引数
    • model_name
      • Unity上で作成した箱庭ロボットの名前を指定してください
    • robo_type
      • 常に any を指定してください
    • model_filepath
      • 常に、dev/ai/custom.jsonを指定してください
      • このファイルは、Unity上の箱庭コンフィギュレーションの Generate で自動生成されます。
      • custom.json は、箱庭ロボットの I/O 用のインタフェース仕様が定義されたファイルです。
  • 戻り値:HakoEnvオブジェクト

HakoEnv.robo()

  • 機能
    • make() の第一引数 model_name で作成した箱庭ロボット制御用のオブジェクトを返します。
  • 引数 : なし
  • 戻り値 : HakoRoboModelAnyオブジェクト

HakoEnv.reset()

  • 機能:
    • 箱庭シミュレーションをリセットします。
  • 引数 : なし
  • 戻り値 : なし

hako_robomodel_any

本モジュールは、Unity内の箱庭ロボットに対して I/O を行う機能を提供します。

HakoRoboModelAny.get_state(name, obserbation)

  • 機能
    • 当該箱庭ロボットのセンシングデータ一式を取得します。
  • 引数
    • name
      • センシングデータ名
      • custom.jsonorg_nameを設定してください。
    • obserbation
      • hakoモジュールの execute() メソッドの戻り値を指定してください。
        • execute()実行結果として、センシングデータ一式が返ってきます。
  • 戻り値 : 当該センシングデータ

HakoRoboModelAny.get_action(name, obserbation)

  • 機能
    • 当該箱庭ロボットのセンシングデータ一式を取得します。
  • 引数
    • name
      • アクチュエータ名
      • custom.jsonorg_nameを設定してください。
  • 戻り値 : 当該アクチュエータ指示データ

hako

本モジュールは、C++版箱庭コア機能のAPIを提供します(Python用に使いやすくしています)。

補足:libshako.so は、hakoc というモジュールでアクセスします。

Hako.execute()

  • 機能
    • 箱庭ロボットのシミュレーションを1ステップ進めます。
  • 引数:なし
  • 戻り値 : 当該ロボットのセンサデータ

Hako.wait_event(ev)

  • 機能
    • 箱庭のシミュレーションイベントが発生するのを待ちます。
  • 引数
    • ev
      • 待ち合わせしたいイベント
        • HakoEvent['START']
        • HakoEvent['STOP']
        • HakoEvent['RESET']
  • 戻り値 : なし

Hako.wait_state(expect_state)

  • 機能
    • 箱庭のシミュレーションイ状態が期待する状態になるのを待ちます。
  • 引数
    • expect_state
      • 期待する状態
        • HakoState['STOPPED']
        • HakoState['RUNNABLE']
        • HakoState['RUNNING']
        • HakoState['STOPPING']
        • HakoState['RESTTING']
  • 戻り値 : なし

Hako.write_pdu(channel_id, pdu_json)

  • 機能
    • 当該ロボットのアクチュエータ指示値(pdu_json)を書き込みします。アクチュエータは channel_id で指定します。
  • 引数
    • channel_id
      • アクチュエータのID
      • 具体的なID値は、custom.jsonで定義されています。
    • pdu_json
      • アクチュエータ指示値
  • 戻り値 : なし

以下、工事中・・・

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