※ 本記事にはプログラミングのことは一切出てきませんが、プログラムを書く仕事が知識労働である限り、あなたの役に立つかも知れません
内容はドラッカーの「テクノロジストの条件」の一部抜粋です。
著作権的にギリギリなんで、ダメって言われたら消します。
ドラッカー曰く、知識労働者の生産性を向上させるのは以下の6つの項目である。
以下、p.80 :知識労働者の生産性についての項目を引用 ---
- 仕事の目的を考える
- 働くもの自身が生産性向上の責任を担う。みずからをマネジメントする。自律性をもつ。
- 継続してイノベーションを行う
- みずから継続して学び、人に教える。
- 知識労働の生産性は量よりも質の問題であることを認識する。
- 知識労働者は、組織にとってコストではなく資本財であることを理解する
以下に、各項目の自分の所感を自分の視点でつらつら書いていきます。
1.仕事の目的を考える
悪いケースとして、目的や仕様や要求を完全に把握できてないがために無駄なものを作ってしまうケースがある。
顧客が説明した要件と顧客が本当に必要だったものを理解しておけば、余計なコードを書く必要などなかったのである。
逆を言うなら、良い管理の元であれば、上記のケースなら8倍以上の成果を上げることができる(かもしれない
更に、目的の向かう先が重要。それがモチベーションにもなる。
利益を上げるのと同じくらい事業が社会へ貢献していることは大事。
2.働くもの自身が生産性向上の責任を担う。みずからをマネジメントする。自律性をもつ。
自分の仕事が上手くいったり、褒められたりしたときは嬉しいものです。
その仕事が自分発信だったらなおのこと嬉しくなるでしょう。
生産性の向上が無いために、鬱になる人もいます。エクセルの計算結果を電卓で確認するなど、その際たるものだと言えるでしょう。
調べてみたら、穴を掘らせて、埋めさせる労働を繰り返す拷問のこと「シーシュポスの労働」というらしいです。
岩を頂上まで持っていくシーシュポスくん
労働をさせられた後に、その労働の過程も成果も全て否定される苦役などをさします。
囚人に穴を掘らせ、囚人の目の前で看守がその穴を埋め、さらに囚人に穴を掘らせた後に看守が穴を埋めることで囚人が自殺するよう仕向ける、という刑罰が第二次世界大戦中のナチスドイツにあったとされます。
下手すれば命にかかわる問題です。積極的に生産性を上げていきましょう。
(てゆうか、日本の労働について語っているのになんでナチスの拷問の話になった
3.継続してイノベーションを行う
上の項目から若干継承するが、目標をイノベーションの成功に設定し、それが達成されたかを見ることが高い動機付けにつながる。
別の本では、
目標管理の最大の利点は、自らの仕事ぶりをマネジメントできることである。
自己管理は強い動機づけをもたらす。適当にこなすのではなく、最前を尽くす願望を起こさせる。
~~中略〜〜
それらの情報は、かれら自身に伝えるべきであって上司に伝えるべきではない。情報は、自己管理のための道具であって、上司が部下を管理するための道具ではない。
とある。
4.みずから継続して学び、人に教える。
今書いているこれがそうです。人に教えることは教わることでもある。
(さっきのシーシュポスとか全く知らんかったし
5.知識労働の生産性は量よりも質の問題であることを認識する。
これはわりと、認識されていると思う。
プログラマの三大美徳は 「怠惰」 「短気」「傲慢」 と言う言葉にも通じるかと。
極論を言えば、プログラムが同じ動作をするなら1000行のコードで実装するよりも1行で終了する方が断然良い。
一度だけですが、まともに書いたら4、5時間くらいかかりそうなのをたった1行で終わらせることができました。
実際にそうゆう場面もあるってことです。
6.知識労働者は、組織にとってコストではなく資本財であることを理解する
ドラッカーは別の本で「従業員はコストではなく資源だ」と言っている。
人を負債とせず、人を中心に考える。
どのような資本でも同じですが、人も同じです。
人として大切に扱われたら、そりゃあそれに応えたくなりますよね。
長々と書いてしまいましたが、以上となります。
ここまで読んでくれた方がいたらありがとうございます。
上に書いたことが、誰かの役に立てば幸いです。