RIP(Routing Infomation Protocol)とは?
ルーティングプロトコルの一種。ルート計算が簡単で処理にかかる負荷が軽いため、主に小規模なネットワークで使われる。
ここでは、RIPの特徴、バージョンの比較、動作について記載する。
特徴
RIPは他のルーティングプロトコルに比べ、処理負荷が小さく、実装しやすいことが特徴。
他にもRIP単体で見た時の特徴を下記に記載する。
(○ =重要)
##### ○ 処理負荷が小さい
##### ○ ディスタンスベクタ型
##### ○ メトリック:ルータのホップ数
##### ・ IGP
AS内で動作するルーティングプロトコル
##### ・ 2つのバージョンがある
『RIPv1』の欠点を改善したバージョンが『RIPv2』
####【欠点】
##### ○ 収束時間が長い
30秒ごとにルート情報を更新するため、収束までに時間がかかる。
##### ・ ルーティングループが発生しやすい
ネットワークの構成を変更した場合、すぐにルート情報が更新されないため、未更新のルータには古いルート情報が残り、ルーティングループの起因となる。
バージョン
####RIPv1から改善された点について(= RIPv2の特徴)
#####・ ルーティングプロトコルの変更
クラスフルアドレッシング(v1) → クラスレスアドレッシング(v2)
#####・ ルート情報の更新方法
ブロードキャスト(v1) → マルチキャスト(v2)
#####・ 認証機能
なし(v1) → あり(v2)